この記事では、「偽100円玉(にせ100円玉)」について、
- どういう特徴があるのか
- 本物とどう違うのか
- 実際にどんな被害が出ているのか
- もし見つけたらどうすればいいのか
を説明していきます。
そもそも「偽100円玉」とは?どんな犯罪?
まず大前提として、「お金を偽造すること」はかなり重い犯罪です。
- お金を作るのは、国(日本なら造幣局)だけの権利
- 勝手に似たようなものを作って使うと「通貨偽造罪」などにあたる
- もし知りながら受け取って使えば「偽造通貨行使」になり、こちらも犯罪
つまり、
「ちょっと似てるものを作って自販機で使えばバレないかな?」
なんて軽い気持ちでも、法律上はとても重い犯罪行為です。
この記事ではもちろん「偽札・偽コインの作り方」は一切扱わず、
- 偽100円玉をつかまされないための知識
- 被害にあわないための見分け方
- もし怪しいと思ったときの正しい対応
にだけ絞って解説します。
偽100円玉の「よくあるパターン」
偽100円玉といっても、いろいろなパターンがあります。代表的なのは次の3つです。
海外硬貨をまぎれこませるタイプ
一番多いとされるのが、
- 大きさや色が100円玉にそこそこ似ている外国の硬貨を
- 日本の100円玉にまぎれこませて、
- 自動販売機やコインパーキングなどで使おうとする
というパターンです。
たとえば、
- 直径がほぼ同じ
- 色味がシルバーで似ている
- 表面に数字が書いてあって遠目には100っぽい
など、一見すると100円玉と間違えそうなコインが海外にはいくつもあります。
このパターンのポイントは、
- 「硬貨自体」はその国では本物
- でも「日本円の100円玉として」使っているのでアウト
という点です。
メダルやおもちゃを100円玉っぽく使うタイプ
ゲームセンターのメダルや、おもちゃのコインなどを
- 遠目で見るとそれっぽい
- サイズも近い
といった理由で、まぎれこませるケースもあります。
特に、
- 光沢がくすんでいる
- 文字がはっきりしていない
- 表面のデザインが雑
といった特徴があり、注意して見れば「あれ?」と気づきやすいタイプです。
完全な偽造コイン(見た目もかなり似せている)
もっと悪質なのが、見た目をかなり似せて作った「本気の偽造コイン」です。
- 100の数字
- 「日本国」「昭和○年」「平成○年」「令和○年」などの表記
- 桜の花の模様
などをまねして作るため、一見しただけでは気づきにくいこともあります。
ただし本物の100円玉と比べると、
- 重さ
- 厚さ
- エッジ(ギザギザ)の形
- デザインの細かさ
などで、どうしても違いが出やすくなります。
本物の100円玉の「基本スペック」を知っておこう
偽100円玉を見分けるには、まず本物の100円玉の特徴を知っておくことが大切です。
本物の100円玉のスペック
ざっくりとした基本情報は次のとおりです。
- 材質:白銅(銅とニッケルの合金)
- 直径:約22.6mm
- 重さ:4.8g
- 形状:円形、縁にギザギザがある
- 表面デザイン:桜の花、額面「100」
- 裏面デザイン:「日本国」「昭和/平成/令和○年」などの年号と「100円」
ここまで細かく覚える必要はありませんが、
- 「大きさ」
- 「重さの感覚」
- 「色や光沢」
- 「文字や桜のデザインの細かさ」
をなんとなく覚えておくと、怪しいコインに気づきやすくなります。
偽100円玉の「具体的な見分け方」
では、本題の「偽100円玉の見分け方」です。
ポイントを1つずつ、できるだけわかりやすく紹介します。
重さの感覚がおかしくないか?
手に持ったとき、
- なんとなく軽い(または重い)と感じる
- 本物の100円玉と比べて違和感がある
という場合は要注意です。
人間の感覚は意外と鋭くて、毎日使っている硬貨なら、
「なんか違うな…」と感じることがあります。
簡単なチェック方法
- できれば本物の100円玉を1枚用意して、手に乗せて比べてみる
- 明らかに軽い / 重いなら怪しい
重さはぱっと見ではわからないので、手の感覚でチェックするのがポイントです。
大きさ(直径)と厚さに違和感はないか?
次にチェックしたいのが「サイズ」です。
- 直径がほんの少し大きい/小さい
- 厚さが違う
こうした違いは、指先で触ったときに違和感として出やすいです。
チェックのコツ
- 本物の100円玉を横に並べて、目線の高さから見比べる
- テーブルに立てて、厚さを横から見る
- コロコロ転がしてみて、転がり方に違和感がないか確かめる
特に、海外硬貨をまぎれこませたタイプは
- 直径がわずかに違う
- 厚さが違う
ことが多く、横から見ると差がわかることがあります。
縁のギザギザ(ミゾ)の形が変じゃないか?
100円玉の縁には、細かいギザギザ(ミゾ)が入っています。
本物はこれがとてもキレイで均一です。
偽100円玉の場合、
- ギザギザの深さがバラバラ
- 途中で切れていたり、つぶれていたりする
- 規則性がなく、雑な印象
といった違和感が出やすくなります。
チェックのコツ
- 指で縁をなぞってみる
- ギザギザが「一定のリズム」で続いているか感じてみる
- 目で見て「途中で形が崩れていないか」を確認する
本物のギザギザは、造幣局の機械で正確に刻まれているので、とても整っています。
デザイン(絵柄・文字)の細かさ
100円玉には、
- 桜の花びら
- 「日本国」
- 「100」などの文字
が細かく刻まれています。
偽造コインや海外硬貨、おもちゃコインなどは、
- 花びらの線が太くて雑
- 文字がにじんだようにボヤけている
- 輪郭が鋭くなく、どこか「ゆるい」
といった違いが出ることが多いです。
チェックのコツ
- できれば明るい場所で光に当てて見る
- 文字のフチがシャープかどうかを確認する
- 桜の花びらの線がハッキリしているかを見る
スマホのカメラで拡大して見ると、違いがさらにわかりやすくなります 📱
材質の色・光り方
本物の100円玉は、
- すこし落ち着いた銀色
- ギラギラしすぎず、上品な光り方
をしています。
偽100円玉や他国の硬貨は、
- やけにテカテカしている
- 逆に、妙にくすんだ色をしている
- 黄色っぽい、赤っぽいなど、色味が違う
場合があります。
チェックのコツ
- 本物の100円玉と横に並べて、光り方を比べる
- 白い紙の上に置くと色の違いがわかりやすい
ちょっとでも「色が変だな」と思ったら、他のポイントも合わせて確認しましょう。
年号表示や文字が変じゃないか?
100円玉には「昭和」「平成」「令和」といった年号が刻まれています。
偽造コインや外国硬貨では、
- そもそも日本の年号が刻まれていない
- 文字の形が日本のフォントと違う
- 漢字がやけに不自然
といった違いが出てきます。
チェックのコツ
- 「日本国」「100円」とちゃんと読めるか
- 漢字や数字が変な形をしていないか
- 年号表示がそもそもない、または見たことない記号だらけではないか
自動販売機でエラーが多発するコインは要注意
自動販売機やコインパーキングで、
- 何回入れても戻ってくる
- 他の硬貨は普通に使えるのに、その1枚だけエラーになる
という場合、そのコインが怪しい可能性があります。
もちろん、
- 汚れやサビ
- ゆがみ
などが原因の場合もありますが、気になるときは、
- そのコインを別にしておく
- 他の100円玉と比べてみる
といった対応をしてみてください。
過去の「被害エリア」の傾向
具体的な事件名や場所はここではあえて詳しく書きませんが、偽100円玉や偽硬貨の報道では、だいたいこんな傾向が見られます。
被害が出やすい場所の傾向
- 自動販売機(飲み物・たばこ・食品など)
- コインパーキング
- ゲームセンター、コインロッカー
- コインランドリー
つまり、
「機械がお金を受け取ってサービスを提供する場所」
で使われることが多いとされています。
理由はシンプルで、
- 人の目によるチェックが入らない
- 短時間で何度も投入できる
からです。
地域としては「全国どこでも起こりうる」
ニュースになると、
- 「○○県で偽100円玉が見つかった」
- 「△△市内の自販機で偽硬貨が多数発見」
などと報じられますが、これはどの地域でも起こりうる問題です。
特定の都道府県だけが危険というより、
- 人通りが多い場所
- 無人で機械が動いている場所
なら、どこでも同じリスクがあると考えたほうが安全です。
もし「これ偽100円玉かも?」と思ったら
ここが一番大事なポイントです。
絶対にやってはいけないこと
もし怪しい100円玉を手にしたとき、
絶対にやってはいけないのは次の行動です。
- わざと自販機で使ってしまう
- 「損したくないから」と、他人にそのまま支払ってしまう
- オークションやフリマアプリなどで売ろうとする
これらはすべて、状況によっては犯罪になります。
「本物かどうかはわからなかった」と主張しても、
行動次第では問題になる可能性があります。
まずは「使わずに保管」する
怪しいと思ったら、まずは
- そのコインを別にして、使わないようにする
- 小袋や封筒に入れて「疑いあり」とメモしておく
など、ほかの硬貨と混ざらないようにしましょう。
警察署や交番に相談する
一番安心なのは、
近くの交番や警察署にもっていき、「これ、偽物かもしれません」と相談する
ことです。
- 本物かどうか、適切に確認してもらえる
- もし偽造が判明した場合、今後の被害を防ぐ手がかりになる
など、社会全体の安全にもつながります。
お店で気づいた場合
もし、
- コンビニやスーパーで支払いをしたときに
- 店員さんから「これ、ちょっとおかしいですね」と指摘された
という場合は、素直に事情を話しましょう。
- どこで受け取ったかわからない
- おつりでもらった可能性がある
など、記憶の範囲で伝えればOKです。
多くの場合、お店側は
- その硬貨を別に保管して、
- 必要に応じて警察に相談
といった対応をしてくれます。
お店側・事業者側ができる対策
この記事を読んでいる方の中には、
- コンビニ
- 飲食店
- 小売店
- 自動販売機やコインパーキングのオーナー
といった立場の方もいるかもしれません。
そうした事業者側の対策も簡単にまとめておきます。
レジでの目視チェックを習慣化
- 高額の現金を扱うとき
- 100円玉を大量に受け取るとき
には、なるべく
- 縁のギザギザ
- デザインの細かさ
などに目を配る習慣をつけておくと安心です。
怪しい硬貨が出たら、すぐに区別して保管
- レジのおつりとして使わないようにする
- お店の責任者やオーナーに報告する
- 必要に応じて警察に相談する
という流れをマニュアル化しておくと、スタッフも対応しやすくなります。
自販機やコイン機のエラーと硬貨をチェック
- 同じ場所でエラーが頻発する場合
- 返却口に「明らかに変な硬貨」がたまっている場合
は、機械の不具合だけでなく偽硬貨の可能性も疑いましょう。
ネットオークションやフリマの「偽硬貨」問題
最近は、
- ネットオークション
- フリマアプリ
などでコインを売買する機会も増えました。
「エラーコイン」「レア硬貨」に注意
中には、
- 「超レア!エラー100円硬貨」
- 「造幣ミスのため価値が高いです」
といった商品が出品されていることがありますが、
- 中には偽物の可能性もある
- 真偽がはっきりしないまま高額で売買されることもある
ため、注意が必要です。
「偽硬貨」と知りつつ売買するのはNG
もし、
- 明らかに本物ではない
- しかも「100円玉として」認識されうるもの
と知りながら売買すると、トラブルや法的な問題につながることがあります。
趣味でコインを集めたい人は、
- 信頼できる専門店
- 実績のあるコインショップ
などから購入するほうが安心です。
まとめ:偽100円玉から身を守るために覚えておきたいこと
最後に、これまでのポイントをまとめます。
●偽100円玉の主なパターン
- 海外の硬貨を100円玉にまぎれこませる
- メダルやおもちゃのコインを使う
- 本物そっくりに作った偽造コイン
●本物との違いを見分けるポイント
- 重さの感覚
- 手に持ったときに軽すぎ・重すぎないか
- 大きさ・厚さ
- 本物と並べると、わずかな違いでも意外とわかる
- 縁のギザギザ
- 本物は均一でキレイ。雑だったり途切れていたりしないか
- デザインの細かさ
- 桜の花びらや文字の線がボヤけていないか
- 色・光り方
- 変にテカテカしていないか、妙に黄色っぽくないか
- 文字・年号
- 「日本国」「100円」「昭和/平成/令和○年」などが自然か
- 自販機でのエラー
- 同じコインだけ何度もはじかれるなら要注意
●怪しいと思ったときのNG行動
- 自販機やお店でわざと使ってしまう
- 他人に支払って押しつける
- ネットで売ってしまう
これらは犯罪につながる可能性があります。
●正しい対応
- そのコインを別にして使わない
- 交番や警察署に相談する
- お店で指摘されたら、事情を正直に話す
おわりに
偽100円玉は、ニュースで見ると「自分には関係ない」と思いがちですが、
- 自販機
- コンビニ
- コインパーキング
など、私たちの生活のすぐそばに関係している問題です。
とはいえ、ポイントさえ知っておけば、
- なんとなく違和感を覚えて
- 「あれ?」と立ち止まり
- 被害を広げない行動をとる
ことができます。
このブログの記事が、
- 「あぶない硬貨」をつかまされないための知識
- そして、もしものときに慌てないための小さな備え
として、あなたの役に立てばうれしいです。

