「就実のリベロ・仙波こころは、このあとどこに行くんだろう?」
春高バレーやU17代表の試合を見て、そんなふうに気になっている人も多いと思います。
まず、いちばん大事なポイントからお伝えします。
仙波こころ選手の進路は、すでに「SAGA久光スプリングスへの加入」と公式発表されています。
2025年12月22日付で、女子SVリーグのSAGA久光スプリングスが
「2026-27シーズンの新加入選手として仙波こころ選手が決定」と発表しました。
つまり、
- 「大学かプロか?実業団?それとも海外?」という問いに対しては
- 「高校卒業後、SAGA久光スプリングス(SVリーグ)への加入=高卒でプロ/実業団入り」という答えが出ている
という状態なんですね。
この記事では、
- 仙波こころって、どんな選手?
- なぜ「大学ではなく、SVリーグ(SAGA久光)」という選択になったのか?
- その選択は、将来の日本代表や海外挑戦にどうつながっていくのか?
を整理していきます。
仙波こころってどんな選手?
基本プロフィール
公式発表などをもとに、仙波選手のプロフィールをまとめると、こんな感じです。
- 名前:仙波 こころ(せんば・こころ)
- 生年月日:2008年3月10日(17歳)
- 出身地:愛媛県
- 身長:160cm
- ポジション:リベロ
- 出身校:就実高校(岡山)
- 進路:SAGA久光スプリングス(SVリーグ女子)
高校では就実の背番号1・主将・リベロとしてチームを引っ張り、
春高2026では就実を3大会連続4強に導いたキープレーヤーです。
代表歴もすごい
仙波選手は、世代別日本代表としても活躍しています。
- 2024年 女子U17世界選手権 日本代表 主将&リベロ
→ チームは準優勝、仙波選手自身はベストリベロ賞を受賞
つまり高校だけでなく、
「世界大会で主将を任されて、世界からも評価されたリベロ」
ということです。
リベロというポジションは、
「目立たないけれどチームの心臓部」と言われるくらい大切な役割。
- レシーブ
- ディグ(強打を拾うプレー)
- コート全体のバランス調整
- 声かけ・メンタル面の支え
など、技術とメンタルの両方が求められます。
U17世界選手権で主将を任され、
しかもベストリベロに選ばれているということは、
技術も、精神面も、世界レベルで評価されている
と言っていいでしょう。
進路は「SAGA久光スプリングス」一択になった決め手
では、なぜ仙波選手は
「大学」ではなく
「高卒でSVリーグ(SAGA久光スプリングス)」
という道を選んだのでしょうか。
もちろん本人の口から「なぜその選択をしたのか」という詳しいコメントは
まだ多くは出ていません。
なのでここからは、事実+一般的な流れをもとにした整理になります。
久光スプリングスというクラブの魅力
SAGA久光スプリングスは、日本女子バレーの中でもトップクラスの名門チームです。
- 日本代表クラスの選手を多数輩出
- 外国人選手も含めてレベルの高い環境
- 守備力やブロック力に定評のあるチームカラー
そんなクラブから、
「高校在学中に、次のシーズンの新加入選手として正式オファーを受けた」
というのは、それだけで大きな信頼と期待の証です。
リベロとしての技術だけでなく、
- コミュニケーション能力
- 主将としてのリーダーシップ
- 代表チームでの経験値
といった部分も含めて評価されているはずです。
「高卒プロ」でもやっていけると判断された
公式の選手リストを見ると、
SAGA久光スプリングスのメンバー一覧に背番号15・リベロ・仙波こころ/17歳/160cmと記載されています。
これはつまり、
「高校を卒業したら、そのままトップリーグの一員として計算している」
というクラブ側のメッセージです。
高校卒業後すぐにSVリーグで戦うのは、簡単なことではありません。
ですが、U17世界選手権でベストリベロになっている仙波選手であれば、
- 守備範囲の広さ
- ボールの正確さ
- 試合を読む力
など、すでにプロに混ざっても通用する要素は十分に持っている、と判断されたのでしょう。
将来の日本代表・海外挑戦も見据えた選択
久光は、これまでも
- 日本代表
- 海外クラブへの移籍
などにつながっていく選手を多く生み出してきました。
その意味で、仙波選手が
「世界と戦えるリベロになりたい」
という思いを持っているなら、
- 強豪クラブで日常的にハイレベルな練習&試合を経験する
- 日本代表クラス・外国人選手と一緒にプレーし、世界基準を体で覚える
という久光での環境は、とても魅力的です。
もし大学に行っていたら?「大学進学ルート」との比較
ここからは少し「もしも」の話です。
仮に仙波選手が、
「大学に進学してから、プロを目指す」
という道を選んだとしたら、どんなメリット・デメリットがあったでしょうか。
大学ルートのメリット
- 4年間かけてフィジカルを作れる
身長160cmのリベロにとって、
体の強さ(フィジカル)はとても大事な武器です。
大学でトレーニング環境を活かし、じっくり身体づくりに取り組む時間が取れます。 - 学歴がセーフティネットになる
選手としてのキャリアは30代で終わることも多い世界。
大学卒の学歴は、その後のセカンドキャリアにとって大きな安心材料になります。 - 大学バレーでも代表に選ばれるチャンスは十分にある
近年は、大学在学中に日本代表入りする選手も増えています。
大学だからといって“世界が遠のく”とは限りません。
大学ルートのデメリット
一方で、大学ルートにはこんなリスクもあります。
- プロ入りが4年遅れる
- 大学のシステムに合わないと、出場機会が限られることもある
- プロクラブの「今すぐ欲しい」というタイミングを逃す可能性もある
仙波選手の場合、すでに
- U17世界選手権ベストリベロ
- 高校で主将&守備の要
という実績があるため、
「今、プロが欲しいリベロ」のど真ん中の存在と言えます。
その意味で、
「大学で4年待つより、今このタイミングでトップリーグに飛び込む」
という選択は、とても自然な流れだったのかもしれません。
「実業団」としての久光スプリングスという選択
日本のバレー界では、
- 企業が運営するチーム(いわゆる実業団)
- プロ契約として活動するチーム
が混ざって存在しています。
久光スプリングスも、企業(久光製薬)を母体としたクラブで、
実業団としての顔と、プロクラブとしての顔をあわせ持っています。
実業団クラブに入る意味
実業団クラブに入るというのは、
- 「選手であると同時に、企業の一員でもある」
- 競技活動と仕事(または広報的な役割)を組み合わせていく
という側面もあります。
ただし最近は、
- 選手の競技専念を重視するクラブ
- 将来のキャリアサポートを整えるクラブ
が増えてきており、「昔ながらの実業団」とは少しイメージが変わってきています。
仙波選手が加入する久光も、
練習拠点の整備やクラブとしてのブランディングなど、
「バレーに集中できる環境づくり」をかなりしっかりやっている印象です。
海外挑戦はどうなる?将来につながる“スタート地点”として
では、タイトルにもある「海外」という選択肢はどうでしょうか。
すぐ海外に行くより「日本トップリーグ→海外」が現実的
女子バレーの場合、
- 高校 → すぐ海外クラブ
というルートはまだまだ少数派です。
多くの選手は、
- 高校/大学
- 日本のトップリーグ(SV/Vリーグ)
- 実績を積んでから海外クラブへ
という流れをたどります。
仙波選手も、
高卒で久光 → SVリーグで実績 → 日本代表・海外への道
という、かなり王道の「世界につながるルート」に乗ったと言えます。
世界で通用するリベロになるために
リベロとして世界で戦うには、
- 速いサーブ・スパイクへの対応力
- 長身選手のスパイクを拾う能力
- 国際ルールや海外の審判の傾向への対応
- 英語などのコミュニケーション力
といった要素も必要になってきます。
SVリーグは、外国人選手も多くプレーしているため、
日本にいながら「世界のスピードと高さ」を日常的に感じられるリーグ
でもあります。
仙波選手にとって久光への加入は、
「海外挑戦へ向かう前線基地」になるとも言えるでしょう。
まとめ
ここまでの内容を整理すると、仙波こころ選手の進路はこうなります。
- 2025年12月、SAGA久光スプリングスが
「2026-27シーズン新加入選手」として仙波こころの加入を公式発表。 - 出身は就実高校(岡山)、愛媛県出身、身長160cmのリベロ。
- U17世界選手権では主将&ベストリベロに輝き、世界からも評価された守備のスペシャリスト。
進路の選択肢としては、
- 大学に進学して4年間じっくり成長する
- 実業団・SVリーグクラブに入って「高卒プロ」になる
- 将来的に海外リーグへ挑戦する
といった道がありましたが、
仙波選手はこの中から、
「高卒でSAGA久光スプリングスへの加入」
という、いわば
「最短距離で世界に近づくルート」
を選んだと言えるでしょう。
もちろん、この先の道は決して楽ではありません。
- プロの世界ならではの厳しい競争
- ミスがそのまま「結果」に直結するプレッシャー
- ベテラン選手たちとのポジション争い
それでも、高校・代表で見せてきた
- 粘り強い守備
- 冷静な判断力
- キャプテンとしてのリーダーシップ
を考えると、
仙波こころなら、きっとその壁を一つひとつ乗り越えていく
と、期待したくなる選手です。
ファンとしてできるいちばんの応援
最後に、私たちファンにできることは、とてもシンプルです。
- 春高・インターハイの「就実の仙波こころ」を忘れないこと
- SVリーグで背番号15のユニフォームを見つけたら、全力で声援を送ること
- いつか日本代表や海外の舞台に立ったとき、「ここまで来たんだな」と一緒に喜ぶこと
高校バレーのスターが、
日本のトップリーグを経て、
さらに世界へ羽ばたいていく――。
仙波こころという一人のリベロの物語は、
まさにその第一章が終わり、第二章が始まるところに来ています。
これからの試合、一プレー一プレーを見逃さず、
その成長を見届けていきたいですね。

