「秦野で山火事って聞いたけど、どこが燃えているの?」
「堀山の家ってよく聞くけど、地図でいうとどのあたり?」
この記事では、
- 山火事が起きた場所(地名・登山道・地図上のイメージ)
- 山火事の発生状況と現在わかっている被害
- 気になる原因はどうなっているのか
を整理していきます。
今回の山火事は「どこ」で起きているのか?
場所の概要
今回の山火事は、
神奈川県秦野市堀山下(ほりやました)にある山小屋
「堀山の家(ほりやまのいえ)」周辺で起きています。
ここは、丹沢山地の人気の山・塔ノ岳(とうのだけ/標高1491m)に向かう
メインルートのひとつ「大倉尾根(おおくらおね)」の中腹にある山小屋です。
地図上ではどのあたり?
言葉で地図のイメージを描くと、だいたい次のような位置関係です。
- 小田急小田原線 渋沢駅 からバスで約15分、「大倉」というバス停が登山口
- そこから登山道「大倉尾根」を登り、歩いて約1時間15分〜1時間30分ほどの地点に「堀山の家」
- さらにそこから登っていくと、花立山荘・尊仏山荘を経て、塔ノ岳山頂へ向かうメインルート
標高はおよそ900〜950m前後とされていて、
登山者がいったん休憩したり、泊まったりできるポイントです。
「地図で見たい」という人は?
地図アプリの検索窓に
「堀山の家」
と入れると、山小屋の位置が出てくる場合が多いです。
ただし現在は、後述のとおり登山道の規制がかかっています。
現地に行って様子を見に行くことは、絶対にやめましょう。
そもそも「堀山の家」ってどんな山小屋?
ニュースで初めて名前を聞いた方のために、
火事の前までの「堀山の家」についても簡単に触れておきます。
- 丹沢・大倉尾根の中腹にある、昔ながらの山小屋
- 週末を中心に営業し、軽食や飲み物の提供、宿泊も可能
- 富士山方向の眺めがよく、登山者にとっては休憩ポイント&憩いの場
- 地元の方のあいだでは「大人の隠れ家」と呼ばれることも
木造のあたたかい雰囲気の小屋で、
「塔ノ岳に登るときは、必ずここで一息つく」というファンも多かった場所です。
だからこそ、今回の火事のニュースを見て、
ショックを受けている登山者も少なくありません。
山火事発生の経緯と、いまわかっていること
いつ、どうやって発覚したのか
報道によると、山火事がわかったのは
2026年1月11日(日)午前10時すぎ。
- 秦野市堀山下の山中で
「山小屋付近から煙が出ている。火災のようだ」
と登山者から119番通報 - 出火元は山小屋「堀山の家」とみられており、
そこから周辺の木々に燃え広がっている状況
上空からの映像でも、山のあちこちから白い煙が立ちのぼる様子が確認されています。
消防や行政の対応
- 消防はポンプ車10台以上を出動させて消火活動中
- 関係機関あわせておよそ80人態勢で消火にあたっているとの報道もあります
- 朝日新聞の報道によると、秦野市は災害対策本部を設置したとされています
けが人は出ているのか?
現時点(1月11日夕方)までの各社の報道では、
この火事によるけが人の情報は入っていない
とされています。
※ ただし、今後情報が変わる可能性もあるため、
最新のニュースや自治体の発表をあわせて確認してください。
原因は? 「まだ断定されていない」が正しい
多くの人が気になっているのが、「なぜ火事が起きたのか」という点だと思います。
しかし、現時点での報道では、
- 「堀山の家」から出火したとみられる
- しかし、具体的な原因(ストーブなのか、調理器具なのか、人為的ミスなのか等)は公表されていない
というレベルにとどまっています。
SNSではさまざまな憶測が飛び交いがちですが、
公式な発表がない段階で原因を決めつけるのは危険です。
背景にある「乾燥」と「強風」
一方で、関東地方では、同じ日に
- 群馬県桐生市
- 山梨県上野原市 など
でも山火事が発生・延焼しており、
広い範囲で「乾燥注意報」や「強風注意報」が出ていたと報じられています。
乾燥した山林では、ちょっとした火でも一気に燃え広がる可能性が高くなります。
「山小屋からの出火」がきっかけだったとしても、
周囲の環境条件(乾燥・強風)が被害を大きくした可能性は十分ありえます。
ただし、これもあくまで一般的な状況説明であり、
今回の火事の直接の原因が何かは、
今後の消防や警察の調査結果を待つしかないというのが正直なところです。
被害状況:山小屋の全焼と、山林への延焼
「堀山の家」は全焼
FNNなど複数の報道によると、
- 出火元となった山小屋「堀山の家」は全焼
- 火はそのまま付近の山林にも燃え移り、延焼中
と伝えられています。
多くの登山者に愛されてきた山小屋だけに、
「もうあの雰囲気の小屋には会えないのか…」という声も上がっています。
山林の被害
現時点では、
- どのくらいの面積が焼失したのか
- 焼けた範囲がどこまで広がっているのか
といった詳しい数字はまだ出ていません。
ただ、ヘリからの映像などを見ると、
山の斜面に沿って白い煙が広がっているのが確認されており、
相当の範囲で山林火災が進んでいると考えられます。
住民への直接の被害は?
現在のところ、報道では
- ふもとの住宅地への延焼
- 住民の避難
などについて、大きな被害は伝えられていません。
(※これも今後、状況によっては変わる可能性があります)
登山道の規制と、「これから登る予定の人」はどうする?
大倉尾根の登山口はすでに規制線
秦野ビジターセンターは、公式X(旧Twitter)やFacebookで
- 11日正午ごろには、大倉尾根の登山口に規制線が張られている
- 登山は控えてほしい
といった内容を発信しています。
このため、
- 「今日これから登りに行くつもりだった」
- 「明日・あさってに塔ノ岳を計画していた」
といった人も、計画の変更が必要になります。
天神尾根など周辺ルートも自粛を要請
同じくビジターセンターの発信では、
- 火災の影響が懸念される天神尾根などについても、
通行は控えるよう呼びかけています。
燃えているのが山の中腹である以上、
- 煙による視界不良
- 倒木や落石のリスク
- ヘリや消防の活動の妨げになる危険
なども考えられるため、
「少しくらいなら大丈夫だろう」と自己判断で入山するのは非常に危険です。
計画の立て直しのポイント
- すでに山小屋に予約をしていた場合は、
公式ブログや自治体の情報を確認しつつ、中止前提で考える - 近隣の別ルートへの「はしご登山」も、
乾燥・強風が続いているうちは無理をしない - どうしても外出したい場合は、
低山のハイキングや、街中のウォーキングなどリスクの低い代替案を検討する
背景にある「林野火災注意報・警報」と私たちの責任
秦野市では「火の使用に罰則」がある場合も
実は秦野市では、
山林火災を防ぐための新しいルールが
2026年1月から運用を開始したばかりです。
内容をざっくり言うと、
- 「林野火災注意報」「林野火災警報」という仕組みを導入
- 特に丹沢大山国定公園や県立丹沢大山自然公園の一部では、
- 注意報や警報が出ている間、
たき火・野焼き・屋外での火の使用を控える/禁止 - 警報のときに禁止されている火の使用をすると、
罰則(罰金など)が科される可能性もある
- 注意報や警報が出ている間、
というものです。
消防本部も、
山林火災はほとんどが人的要因。
登山者は、注意報・警報が出ていないかを確認してから行動してほしい
と呼びかけています。
今回の火事が、この新制度と直接関係しているかどうかはわかりません。
ただ、
- 乾燥している時期に
- 山で火を扱うことが
- どれだけ大きなリスクを生むか
を、改めて突きつけられた形になりました。
山火事から身を守るために、私たちにできること
最後に、「読むだけで終わり」にしないために、
私たち登山者・アウトドア好きができる行動を整理しておきます。
① 山に行く前に「注意報・警報」を確認する
- 登山先の自治体のホームページ
- 気象情報(乾燥注意報・強風注意報)
- ビジターセンターや観光サイト、公式X
などで、林野火災に関する情報を一度チェックする習慣をつけましょう。
② 山の中では「火を使わない選択肢」を優先する
- 乾燥している時期は、
- たき火
- 焚き火台での炎の使用
- 草地のすぐそばでのバーナー利用
- 必要な湯沸かしも、
なるべく指定された場所や、周りに枯葉がない地面を選ぶなど、徹底した注意が必要です。
過去には、関東の別のエリアで
「登山者が湯を沸かそうとして失火し山火事になった」と報じられた事例もあります。
③ 吸い殻・炭・アルコールの扱いに細心の注意を
- タバコの吸い殻をポイ捨てしないのは当然ですが、
完全に消えたことを確認してから持ち帰る - バーベキューなどで出た炭や灰をその場に埋めるのも危険です。
「消えたように見えても、内部に火種が残っている」ことがあります。 - アルコールストーブなど、
炎が見えにくいタイプの火器も特に注意が必要です。
④ おかしいと思ったら、すぐ通報・周囲に知らせる
- 「なんだか焦げ臭い」
- 「斜面の向こうから煙が上がっている」
といった異変に気づいたら、
自分たちだけでなんとかしようとせず、すぐ119番通報を。
登山口の案内所や、近くの山小屋・ビジターセンターに知らせることも大切です。
まとめ
今回の秦野・堀山の家の山火事は、
- 人気登山ルート・大倉尾根の中腹にある山小屋から出火し、
- 山小屋は全焼、周囲の山林にも延焼
- ただし、現時点ではけが人の情報は入っていない
- 原因はまだ公式に発表されておらず、「調査中」とみるべき段階
という状況です。
同じ日に、群馬・桐生や山梨でも山火事が発生しており、
関東一帯が乾燥と強風に包まれている中で起きた出来事でもあります。

