「深田茉莉って、あの大技を教えてるコーチは誰なんだろう?」
「YAMAZENってよく名前を聞くけど、どんなスノーボードチームなの?」
最近のW杯や世界選手権で活躍する深田茉莉を見て、
こんな疑問を持った人も多いと思います。
この記事では、
- 深田茉莉の“メインコーチ”は誰なのか
- そのコーチはどんな経歴・実績を持っているのか
- YAMAZENってどんなチームで、どんな選手を育てているのか
- 「深田茉莉 × 佐藤コーチ × YAMAZEN」の関係
を解説していきます。
結論:深田茉莉のコーチは「佐藤康弘(さとう やすひろ)」
まず結論から。
深田茉莉のコーチとして、いちばんよく名前が出てくるのは
プロスノーボードコーチの 佐藤康弘(さとう・やすひろ) さんです。
公式で「深田茉莉のコーチ」として紹介されている
YAMAZENのブログ記事では、
深田選手の天性を生かしてくれる佐藤コーチと、その環境を作ってくれている深田家族、バックアップしているヤマゼンロックザキッズのワンチームで、深田選手はレッドブルアスリートの仲間入りをした
といった内容で紹介されています。
ここでははっきり「佐藤コーチ」と書かれていて、
深田茉莉の成長を支えてきた存在として名前が出ています。
さらに、Burton(バートン)の公式インタビューでも、
深田本人が「コーチの佐藤康弘さん(やっさん)」との出会いが転機だった、と話しています。
Red Bullのインタビュー記事でも、
「競技人生の大きな転機のひとつは佐藤コーチとの出会い」と語られており、
本人が公にそう話している形です。
つまり、
深田茉莉のメインコーチ = 佐藤康弘さん(通称:やっさん)
と考えて問題ありません。
佐藤康弘コーチってどんな人?
では、その佐藤康弘コーチとはどんな人物なのでしょうか。
ざっくりプロフィールと実績を見ていきます。
プロフィール・経歴
YAMAZENの公式プロフィールを見ると、佐藤康弘さんはこんな経歴です。
- 1975年2月8日生まれ
- 広島県福山市出身、埼玉県熊谷市在住
- スロープスタイル・ビッグエアのコーチ
- 1998年〜2013年ごろまでプロスノーボーダーとして活動
- その後、プロスノーボードコーチとして本格的に選手育成をスタート
さらに、講師プロフィールなどによると、
- カナダ・バンクーバーへ留学後、日本でプロライダーとして活躍
- プロチーム「FIRST CHILDREN」の代表を務め、ムービー制作や雑誌・テレビでも活躍
- 2010年:ジャンプ練習施設「小布施クエスト」をオープン
- 2013年:埼玉クエストをオープン
- 2015年ごろから本格的に“プロコーチ”として活動
と、「ライダー → 映像やチーム運営 → 練習施設運営 → コーチ」という流れでキャリアを作ってきた人です。
指導してきた主なトップ選手
佐藤コーチは、世界トップレベルの選手を何人も育てていることで知られています。
たとえば:
- 岩渕麗楽(スロープスタイル/ビッグエア・日本代表)
- 大塚健(ビッグエア/スロープスタイル・日本代表)
- 木俣椋真(きまた りょうま/日本代表)
- 中国代表の Su Yiming(蘇翊鳴) ほか、海外の代表選手たち
特に蘇翊鳴選手は、北京オリンピック 2022 の
ビッグエア金メダル・スロープスタイル銀メダルを獲得した選手で、
佐藤コーチはこのとき、中国代表チームのコーチとしても話題になりました。
こうして見ると、
「世界各国のメダリスト級ライダーを育ててきた、超実績派コーチ」
ということがわかります。
深田茉莉と佐藤コーチの出会い
Burtonのインタビューによると、
深田茉莉が佐藤コーチと初めて出会ったのは「14歳の冬・安比高原スキー場での練習中」だったとされています。
- その日は雪のコンディションが悪く、うまくいかずに悩んでいた
- そこで佐藤コーチ(やっさん)からかけられた一言が、
彼女にとって大きなターニングポイントになった
というエピソードが紹介されています。
その後、クエスト系の練習施設や遠征を通じて、本格的に指導を受けるようになり、
今のような「W杯優勝・世界選手権メダルレベルのライダー」へと成長していきました。
佐藤康弘コーチの指導スタイル・考え方
インタビューや記事を読むと、佐藤コーチの指導スタイルには、
いくつかの大きな特徴があります。
① 「正しい練習の積み重ねは嘘をつかない」
YAMAZENのブログにある佐藤コーチの記事タイトルが、まさに
「正しい練習の積み重ねは嘘をつかない」
という言葉です。
- 才能だけに頼らず、正しいフォーム・正しい考え方で地道に反復すること
- 小さな積み重ねが、のちの大技や大舞台での成功につながること
を強く大事にしていることがわかります。
深田茉莉についても、
「天性のセンスを生かすための、ベース作りを徹底している」
という書き方がされていて、
彼女の「安定した着地」「ムダのないスタイル」は、
こうした地道な練習の積み重ねの結果だと考えられます。
② 世界基準を知っているコーチならではの視点
佐藤コーチは、日本だけでなく、中国やヨーロッパの代表選手も指導してきたため、
- 世界の最新トレンド
- ジャッジに評価されるスタイルや構成
- 五輪・世界選手権の「勝ち方」
などを、実体験としてよく知っています。
そのため、深田茉莉に対しても、
「日本国内で勝てる滑り」ではなく「世界で勝てる滑り」
を、最初から視野に入れて指導していると考えられます。
③ “怖さ”とどう付き合うかも含めてサポート
スノーボードのビッグエアやスロープスタイルは、
1440(4回転)といった大技を扱う競技です。
- 怪我のリスク
- メンタルのプレッシャー
- 大会の雰囲気に飲まれないこと
こうした部分も含めて、ジャンプ練習施設での反復練習や、
大会でのサポートを通して「心の面」も支えているコーチと言えます。
YAMAZENってどんなスノーボードチーム?
ここからは、記事タイトルのもう一つの疑問、
「YAMAZENってどんなチーム?」という話に移ります。
もともとは「YAMAZEN ROCK THE KIDS」というチーム名
YAMAZENの公式サイトによると、
このチームはもともと「YAMAZEN ROCK THE KIDS」という名前で、
子ども〜高校生を中心に育成してきたスノーボード/スキーチームでした。
現在はリニューアルされて「YAMAZEN」という名前で活動しており、
チームとしては次のような特徴があります。
- 一年を通してスノーボード&スキーの選手をサポート
- 種目はとても幅広い
- スノーボード:スロープスタイル(SS)、ビッグエア(BA)、ハーフパイプ(HP)、スノーボードクロス(SX)、アルペン(AL)
- スキー:フリースタイル(FS)、フリーライド など
- メンバーは
- オリンピックを目指すトップアスリート
- 国内でプロを目指す選手
までさまざま
- 選手一人ひとりの目標に合わせて活動を「コーディネート」するスタイル
所属・立ち位置
YAMAZENは、
- 全日本スキー連盟(SAJ)では「京都府スキー連盟」に所属
- 日本スノーボード協会(JSBA)では「東海スノーボード協会」に所属
と説明されています。
Instagramのチームアカウントでも、
「京都府スキー連盟の下にあるスノーボード&フリースタイルスキーのチーム」
という説明があり、
関西〜東海エリアを拠点にしながら、全国・世界へ選手を送り出しているイメージです。
メンバー構成:世界レベルから育成世代まで
企業のCSRページなどを見ると、YAMAZEN ROCK THE KIDSの時代から、
- 小学生〜高校生までの有望選手
- 将来のオリンピックや世界大会を目指すジュニア
を中心に、遠征や合宿をサポートしてきたと書かれています。
実際に、ここからは、
- W杯で日本人最高位を出した選手
- 日本代表として世界選手権・五輪を目指す選手
などが次々と育っており、
「ジュニア育成に強いチーム」という印象が強いクラブです。
YAMAZENと「クエスト」施設の関係
YAMAZENの特徴として忘れてはいけないのが、
ジャンプ練習施設「QUEST(クエスト)」とのつながりです。
オフトレ施設「YAMAZEN AICHI QUEST」
愛知県には、「YAMAZEN AICHI QUEST」という名前の
スキー&スノーボードトレーニング施設があります。
- 夏場でもジャンプの練習ができる
- キッカー(ジャンプ台)と着地エリアが、専用のマットで整備されている
- 初心者からトップ選手まで使える
といった施設で、YAMAZENの選手たちもここでオフトレを行っています。
佐藤コーチは「Quest Academy」の中心人物
佐藤康弘コーチは、
- 小布施クエスト
- 埼玉クエスト
- そのほかのクエスト系列施設
などの運営・コーチングにも深く関わっています。
Instagramのプロフィールでも、
PRO SB COACH @quest_snowboard_academy @yamazen_rockthekids @saitamaquest @obuse_quest @yamazen_aichi_quest …
と書かれていて、クエスト系とYAMAZENの両方をつなぐ存在であることがわかります。
「コーチ × チーム × 施設」がセットで機能している
まとめると、
- 佐藤康弘コーチ
→ 世界レベルのテクニックとコーチングノウハウを持つ人 - クエスト系施設(YAMAZEN AICHI QUEST など)
→ 1年中ジャンプ/トリックを練習できる環境 - YAMAZEN SNOW SPORTS TEAM
→ 選手の目標に合わせて遠征や試合をコーディネートするチーム
この3つがセットで機能することで、
「練習環境 × コーチング × チームサポート」がそろった育成システム
になっている、というイメージです。
深田茉莉も、まさにこのシステムの中で育ってきた選手の1人だと言えるでしょう。
YAMAZENはどんな選手に向いているチーム?
公式サイトや募集要項などから、「どんな選手に向いているか」をざっくり言うと、こんな感じになります。
1. 本気で競技に取り組みたい人
- 将来オリンピック・世界大会を目指したい
- ちゃんとしたコーチのもとで、正しい技術を身につけたい
という「本気の選手」にとっては、
佐藤コーチをはじめ、経験豊富なスタッフがいるのは大きなメリットです。
2. 自分の目標に合わせて活動したい人
YAMAZENは、「チーム全体で同じことをする」というよりも、
選手一人ひとりの目標に合わせて活動を組んでいくスタイルです。
- 学校との両立を重視したい
- 海外遠征に積極的に出たい
- 特定の種目(ビッグエア、ハーフパイプなど)に集中したい
など、柔軟に相談しながらプランを組めるのが特徴と言えます。
3. ある程度「自立心」が必要
YAMAZENは紹介制で、入会にはチーム員やコーチ2名以上の紹介が必要とされています。
入会金や年会費もかかりますし、
- 自分で考えて行動する力
- 家族ぐるみでサポートしていく覚悟
も必要になってくるので、「とにかく楽しく滑れればいいや」という感覚よりも、
「ちゃんと強くなりたい」「競技としてやりたい」人向けのチームと言えるでしょう。
「深田茉莉 × 佐藤康弘 × YAMAZEN」関係を整理してみる
ここまでの話を、深田茉莉を中心に整理すると、こんな図になります。
- コーチ:佐藤康弘
- 世界のメダリストを育ててきたプロコーチ
- クエストアカデミーやYAMAZENで指導
- 14歳の頃から深田茉莉を見てきた存在
- チーム:YAMAZEN SNOW SPORTS TEAM
- 元「YAMAZEN ROCK THE KIDS」
- 京都府スキー連盟/東海スノーボード協会に所属
- オリンピックを目指す選手〜プロ志望までサポート
- 練習環境:クエスト系施設(YAMAZEN AICHI QUEST など)
- オフシーズンでもジャンプ練習ができる施設
- 佐藤コーチも運営・指導に関わる
- 選手:深田茉莉
- 10代でW杯初出場・初優勝
- 世界選手権メダル、1440の大技などで世界から注目されるライダー
ポイントは、
深田茉莉の背後には、「一人の天才少女」ではなく
「家族+佐藤コーチ+YAMAZEN+クエスト」という“チーム”がいる
ということです。
まとめ:深田茉莉の強さは「人とチーム」によって育まれてきた
最後に、この記事の内容を簡単にまとめておきます。
テレビや配信で深田茉莉の大技を見るとき、
その裏側には、
- 世界で戦うことを知っているコーチの存在
- 一年中練習できる施設
- チームとしてのサポート
がある――という視点で見てみると、
スノーボード観戦がぐっと面白くなります。
今後も、大会の結果だけでなく、
「誰がどんなチーム・コーチのもとで滑っているのか」に注目して見ると、
スノーボードの世界がもっと立体的に見えてくるはずです。







