結論から言うと、ルカ・カラバティッチは、フランスの人気スポーツ「ハンドボール」で長年代表とパリ・サンジェルマン(PSG)を支えてきたベテラン選手です。
身長203cmの体を活かす「ピボット」というポジションで活躍し、東京オリンピックでは金メダルも獲得しています。
「聞いたことはあるけど誰だっけ?」という人のために、経歴や実績、ちょっと気になる過去の出来事まで、まとめて紹介していきます。
一言でいうと「フランスのハンドボール界を支え続けたベテラン選手」です。
2007年にプロデビューし、パリ・サンジェルマンのキャプテンとして長年チームを牽引。
フランス代表としても2011年から2025年まで活躍し、東京オリンピック金メダルを含む10個の国際メダルを獲得しています。
2025年2月に代表を引退しましたが、クラブでは現在も現役として活躍中です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本名 | ルカ・カラバティッチ(Luka Karabatić) |
| 生年月日 | 1988年4月19日 |
| 出身地 | フランス・ストラスブール |
| 身長 | 203cm |
| 体重 | 約104kg |
| ポジション | ピボット |
| 所属クラブ | パリ・サンジェルマン・ハンドボール |
| 代表歴 | フランス代表(2011年〜2025年) |
実は、ハンドボール界には「カラバティッチ」がもう一人います。
4歳年上の実兄、ニコラ・カラバティッチです。
ニコラはIHF世界最優秀選手を2度受賞するなど、フランスハンドボール史上でも屈指のレジェンド。
兄弟そろって同じPSGでプレーし、代表でも長年チームメイトとして戦ってきました。
2024年のパリ五輪を最後にニコラが引退し、翌年ルカも代表を退いたことで、「カラバティッチ兄弟時代」は幕を閉じています。
ちなみに2024年には、2人で幼少期から代表引退までの歩みを綴った共著本も出版しています。
ルカ・カラバティッチのポジションは「ピボット」。
簡単に言うと、バスケットボールのセンターに近い役割で、ゴール前で体を張って味方にスペースを作ったり、自らねじ込んで得点したりする仕事です。
203cm・104kgという恵まれた体格を活かした、正面からのパワープレーが持ち味と言われています。
華やかな得点シーンよりも、守備の要としてチームを支える「縁の下の力持ち」タイプの選手でした。
- ゴール前でのパワープレーが得意
- 戦術理解に優れ、守備の中心的存在
- チームを鼓舞するリーダーシップに定評
2007年、モンペリエ・アグロメレーション・ハンドボールに加入し、プロキャリアをスタートさせました。
モンペリエは当時からフランス屈指の強豪クラブで、ここで基礎を積み、フランス選手権優勝などタイトルも経験しています。
順風満帆に見えたキャリアでしたが、2012年に思わぬ形で転機を迎えることになります。
ルカ・カラバティッチを語るうえで避けて通れないのが、2012年の出来事です。
2012年9月30日、八百長への関与が疑われ、警察に身柄を拘束されました。
10月2日に起訴された後、保釈金を払って釈放されています。
この件を受け、所属していたモンペリエは同年11月15日、「重大な非行」を理由にルカとの契約を解除しました。
選手としてキャリアの危機に立たされた出来事だったのは間違いありません。
なお、この裁判のその後の詳しい判決内容については、公開情報からは確認できませんでした。分からない部分は分からないとお伝えしておきます。
クラブを解雇された直後、ルカはペイ・デックスUC(エクス)へ加入し、選手としてのキャリアを継続します。
ここでプレーを続けながら実力を示し続けたことが、後の大きなステップアップにつながっていきました。
逆境の中でもコートに立ち続けた期間だったと言えるでしょう。
2015年6月5日、パリ・サンジェルマン・ハンドボールと4年契約を結び、ここからキャリアの黄金期が始まります。
PSGは資金力もあり、フランス国内では圧倒的な強さを誇るクラブです。
ルカはここでキャプテンを任されるまでの存在になり、2026年時点でもチームの中心選手として現役を続けています。
クラブでの主なタイトルは以下の通りです。
| タイトル | 優勝回数 |
|---|---|
| フランス選手権(Starligue) | 16回(2008〜2026年) |
| フランスカップ | 7回 |
| リーグカップ | 6回 |
| トロフェ・デ・シャンピオン | 6回 |
| EHFチャンピオンズリーグ | 準優勝2回 |
とにかくタイトルの数がすごく、フランス国内では「勝って当たり前」と見られるほどの黄金期を築いてきました。
2011年から代表入りし、2025年の引退までに171試合に出場しました。
この14年間で獲得した国際メダルは、合計10個にのぼります。
- オリンピック:東京2020(2021年開催)で金メダル
- 世界選手権:2015年・2017年に優勝
- 欧州選手権:2014年に優勝
- 世界選手権:2025年に3位(引退前最後の大会)
特に印象的なのが、2025年世界選手権の準々決勝・対エジプト戦です。
試合終了間際、センターライン付近からのシュートを決めて劇的勝利に導いたシーンは、大きな話題になりました。
ルカは長年フランス代表のキャプテンを務めてきました。
2024年11月、キャプテンの座を後輩のリュドヴィク・ファブレガスに譲り、世代交代を進めます。
そして2025年世界選手権で銅メダルを獲得した後の同年2月25日、36歳で代表引退を発表しました。
14年間・171試合・10個の国際メダルという実績を残しての、有終の美を飾る引退でした。
ただし引退したのはあくまで代表からで、クラブのPSGでは今も現役を続けています。
パートナーはテレビ司会者としても知られるジェニー・プリエズさんで、2人の間には子どもがいます。
また2024年には、兄ニコラとの共著本「Notre histoire d’amour avec le handball(私たちとハンドボールの物語)」を出版しています。
フランスのバラエティ番組にも兄弟そろって出演するなど、競技の枠を超えて親しまれている存在です。
A. フランス代表は2025年2月に引退しましたが、所属クラブのパリ・サンジェルマンでは今も現役選手として活動しています。
A. 実の兄です。ニコラも同じくハンドボール選手で、フランス代表・PSGで長年一緒にプレーしてきました。
A. 2012年に八百長関与の疑いで起訴され、所属クラブを解雇されました。その後の裁判の詳しい結果までは公開情報から確認できていません。
A. 東京オリンピックでの金メダル獲得と、世界選手権2度優勝(2015年・2017年)が代表を通じての最大の実績です。
ルカ・カラバティッチは、フランスハンドボール界を長年支えてきたベテラン選手です。
2012年には八百長事件で契約解除という大きな挫折を経験しましたが、そこから這い上がり、PSGでは16回もの国内優勝、代表では東京五輪金メダルを含む10個の国際メダルを手にしました。
2025年に代表からは引退しましたが、クラブでは現在も現役。挫折を乗り越えて実績を積み上げてきた選手として、これからも注目に値する存在です。

