夏祭りはなぜホワイトベリーの曲として有名?原曲との違い

夏祭りはなぜホワイトベリーの曲として有名? エンタメ
「夏祭り」=ホワイトベリーは誤解?結論から言います

結論から言うと、夏の定番ソング「夏祭り」を最初に作ったのはホワイトベリーではありません。

本当の作者は「JITTERIN’JINN(ジッタリン・ジン)」というロックバンドで、発表は1990年。

それを2000年に、当時全員が現役中学生だった女性バンド「ホワイトベリー」がカバーしたことで、大ヒットして世の中に広まりました。

つまり「夏祭り」がホワイトベリーの曲として有名なのは、カバー版の方が原曲を超える大ヒットになったからです。

そもそも「夏祭り」を作ったのは誰?

「夏祭り」の作詞・作曲は、JITTERIN’JINNのボーカル・破矢ジンタさんです。

1990年にシングルとして発表された、いわば「大人が作った、大人のためのラブソング」でした。

夏祭りの夜、好きな人にドキドキしながら告白しようとする気持ちを描いた歌詞は、当時から評価が高かった一曲です。

ただし、この時点ではまだ「夏の国民的定番曲」というほどの知名度ではありませんでした。

JITTERIN’JINNってどんなバンド?

JITTERIN’JINNは、1980年代後半から活動していたロックバンドです。

ボーカル・ギター・ベース・ドラムというシンプルなバンド編成で、骨太でリズムを効かせたロックサウンドが持ち味でした。

「夏祭り」の原曲を聴くと、ドラムがぐいぐい前に出てくる、かなり玄人好みの仕上がりになっています。

派手な演出よりも、演奏そのものの実力で聴かせるタイプのバンドだったと言えそうです。

10年後に現れた「全員中学生バンド」

原曲から10年後の2000年、北海道北見市から一組の女性バンドがデビューします。

それがホワイトベリーで、当時の平均年齢はなんと14歳。全員が現役の中学生というのが最大の話題になりました。

テレビ出演をきっかけに注目を集め、そのままメジャーデビューという、かなり異例のスピード出世でした。

そして迎えた3枚目のシングルが、「夏祭り」のカバーだったのです。

ホワイトベリー、当時のプロフィール

  • 結成地:北海道北見市
  • 結成当時の平均年齢:14歳(全員現役中学生)
  • デビューのきっかけ:テレビ出演での注目
  • 「夏祭り」は3枚目のシングル
なぜカバー版がここまで有名になったのか

一番の理由として言われているのが、「歌い手の年齢と歌詞のギャップ」です。

原曲は、当時20代だった大人が作った、大人の目線のラブソングでした。

それを14歳の少女たちが歌うことで、「等身大の初恋ソング」のような、まったく違う説得力が生まれたわけです。

さらに2000年という年は、ジュブナイル(少年少女)をテーマにしたドラマや音楽が流行していた時期でもありました。

そのムードにも「夏祭り」のカバー版がぴったりとハマり、一気に世の中へ広がっていったと考えられます。

聴き比べてわかる、原曲とカバーの違い

実際に聴き比べると、同じ曲とは思えないほど印象が違います。

原曲はドラムとギターを中心にした、骨太なロックサウンド。

一方のホワイトベリー版は、ピアノやコーラスが加えられ、より明るくポップな雰囲気に生まれ変わっています。

簡単に整理すると、こんな違いがあります。

項目JITTERIN’JINN(原曲)ホワイトベリー(カバー)
発表年1990年2000年
歌い手の年齢層大人中学生(平均14歳)
サウンドの中心ドラム・ギターピアノ・コーラス追加
全体の雰囲気渋め・ロック色が強い明るめ・ポップで祭り感が強い
聴いた印象大人の恋の駆け引き等身大の初恋

歌詞そのものは大きく書き換えられているわけではなく、基本的には同じ言葉で歌われています。

それでも歌い手が変わるだけで、ここまで受け取り方が変わるというのは、なかなか興味深いところです。

売上は結局どっちが上だったのか

気になる売上ですが、ホワイトベリー版はおよそ64.8万枚を売り上げたと言われています。

これは原曲であるJITTERIN’JINN版の売上を上回る数字です。

つまり数字の上でも、はっきりと「カバー版の方が売れた」と言える結果になっています。

これが「夏祭り=ホワイトベリーの曲」というイメージが定着した、一番わかりやすい理由と言えるでしょう。

今も「本人歌唱論争」が起きる理由

面白いことに、今でもこの曲を巡ってちょっとした論争が起きることがあります。

「夏祭り」の歌番組出演に対して、「本当の作者はJITTERIN’JINNなのに」という声が上がることがあるのです。

これは世代によって「夏祭り=誰の曲」というイメージが違うために起こる、いわば世代間のズレです。

2000年前後に子ども・学生だった世代にとっては、ホワイトベリー版こそが「本家」という感覚が強いようです。

令和になっても色あせない理由

「夏祭り」は今も夏になると、テレビやお祭り会場、カラオケなどで頻繁に耳にする曲です。

ホワイトベリー版が発売されてから四半世紀近くが経ちますが、今なお色あせていません。

これは単に懐かしいからというだけでなく、歌詞やメロディ自体が「夏祭りの高揚感」を素直に表現しているからだと考えられます。

原曲とカバー、それぞれ違う魅力を持った名曲だからこそ、世代を超えて歌い継がれているのでしょう。

よくある質問

Q. 「夏祭り」を最初に作ったのは誰ですか?

A. ロックバンドJITTERIN’JINNのボーカル・破矢ジンタさんが作詞作曲し、1990年に発表しました。

Q. ホワイトベリーはどんなバンドでしたか?

A. 北海道北見市出身の女性バンドで、2000年のデビュー当時は全員が現役中学生、平均年齢は14歳でした。

Q. 歌詞は原曲とカバーで違うのですか?

A. 大きな書き換えはなく、基本的には同じ歌詞で歌われています。印象の違いは主にアレンジと歌い手の年齢によるものです。

Q. どちらの方が売れたのですか?

A. ホワイトベリー版がおよそ64.8万枚を売り上げ、原曲を上回りました。

まとめ

「夏祭り」がホワイトベリーの曲として有名なのは、彼女たちのカバー版が原曲以上に大ヒットしたからです。

本当の作者は1990年にこの曲を発表したJITTERIN’JINNで、大人の視点で書かれたラブソングでした。

それを2000年、全員が中学生だったホワイトベリーが、ピアノやコーラスを加えたポップなアレンジでカバー。

等身大の歌声と、ジュブナイルブームだった時代の空気が重なり、原曲を超える大ヒットになりました。

今夏祭りで流れているこの曲を聴くときは、ぜひ原曲であるJITTERIN’JINN版も一度聴き比べてみてください。同じ曲とは思えない、また違った魅力に気づくはずです。

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