久保凛選手wiki経歴プロフィールと自己ベストタイム

16歳で日本記録を塗り替えた陸上界の新星、久保凛。サッカー少女から中距離のエースへ。驚異の成長と独特の走法で世界に挑む彼女の軌跡と、目指す未来とは？

久保凛選手のプロフィール
驚異の経歴：サッカー少女から陸上のエース選手へ
輝かしい戦績
自己ベストタイムの進化
日本記録保持者としての久保凛
久保凛選手の練習方法と強さの秘訣
将来の展望
まとめ

久保凛選手のプロフィール

久保凛選手は、日本陸上界の新星として注目を集める高校生アスリートです。久保凛選手は、2008年1月20日生まれの16歳で、和歌山県串本町出身の東大阪大敬愛高校2年生です。身長167cmの長身を活かした走りが特徴的です。

生年月日：2008年1月20日
年齢：16歳（2024年6月現在）
出身地：和歌山県串本町
所属：東大阪大学敬愛高等学校
身長：167cm

久保選手は、サッカー日本代表の久保建英選手のいとことしても知られています。この血縁関係は、彼女のスポーツ遺伝子の高さを示唆しています。久保凛選手は、若くして日本陸上界に新風を吹き込む存在として、その成長が期待されています。

驚異の経歴：サッカー少女から陸上のエース選手へ

久保凛選手は、小学生時代はサッカー選手として活躍し、中学校から陸上競技に転向して急速に頭角を現しました。

小学生時代：
- 1年生から6年生まで串本JFCでサッカーをプレー
- ポジションはサイドハーフ
- 6年生で近畿大会に出場
- 2018年に和歌山県内の日本サッカー協会U-12トレセンメンバーに選出
中学校時代：
- 陸上競技に転向
- 中3の全日本中学校陸上競技大会で800メートルを制し、中学日本一に
高校時代：
- 東大阪大敬愛高校に進学
- 高1で全国高校総体インターハイの陸上女子800メートルで優勝
- この種目で9年ぶりの高校1年生優勝という快挙

久保選手は、サッカーで培った運動能力と競技センスを陸上競技に活かし、短期間で日本トップレベルの選手に成長しました。この経歴は、彼女の持つ卓越した運動能力と適応力を示しています。

輝かしい戦績

久保凛選手は、中学時代から高校にかけて、数々の輝かしい成績を残しています。

中学時代：
- 全日本中学校陸上競技大会800メートル優勝
高校時代：
- 2023年（高1）：全国高校総体インターハイ800メートル優勝
- 2024年（高2）：
  - 6月：日本選手権800メートル初優勝（2分3秒13）
  - 7月：日本新記録樹立（1分59秒93）
  - 8月：全国高校総体インターハイ800メートル2連覇
  - 8月：U20世界選手権6位入賞（2分3秒31）
国際大会：
- 日・韓・中ジュニア交流競技会800メートル優勝

久保選手は、高校入学後わずか2年で日本のトップ選手に成長し、国際大会でも活躍する実力を身につけました。彼女の急速な成長と安定したパフォーマンスは、将来の日本陸上界を担う選手としての期待を高めています。

自己ベストタイムの進化

久保凛選手の自己ベストタイムは、短期間で劇的に向上しています。

主要種目における自己ベストタイムの推移：

種目	タイム	達成日
800m	1分59秒93	2024年7月15日
1500m	4分13秒75	2024年8月13日
3000m	8分59秒74	2024年11月9日

800m：
- 2024年6月の日本選手権で2分3秒13を記録
- わずか1ヶ月後の7月15日に1分59秒93の日本新記録を樹立
1500m：
- 2024年8月13日の大阪府高校新人陸上競技大会で4分13秒75を記録
3000m：
- 2024年11月9日の日体大長距離競技会で8分59秒74を記録し、日本高校歴代8位に

久保選手の記録は、特に800mにおいて短期間で劇的に向上しています。また、1500mや3000mでも高いレベルの記録を出しており、中距離走者としての多才さを示しています。この急速な成長は、彼女の潜在能力の高さと効果的なトレーニングの成果を表しています。

日本記録保持者としての久保凛

久保凛選手は、16歳で女子800m日本記録を19年ぶりに更新し、日本陸上界に衝撃を与えました。

記録更新の詳細：
- 日時：2024年7月15日
- 大会：奈良県で行われた記録会
- 記録：1分59秒93
- 意義：日本女子初の1分台突破
以前の日本記録：
- 記録保持者：杉森美保選手
- 記録：2分0秒45
- 樹立年：2005年
- 更新幅：0秒52

記録更新の要因分析：

独特のランニングフォーム：
- 「股関節の使い方が天才的」と評価される
- 腕を下ろした状態で走る独特のスタイル
- 力みのない自然な足の振り出し
体幹の強さと筋力：
- 体幹の強さと筋肉の強さが備わっていると推測される
積極的なレース展開：
- 前半から攻めの走りを意識

久保選手の日本記録更新は、彼女の独特の走法と体力、そして積極的なレース戦略の結果と言えます。16歳での記録更新は、彼女の潜在能力の高さを示すとともに、今後のさらなる記録向上の可能性を示唆しています。

久保凛選手の練習方法と強さの秘訣

久保凛選手の強さの秘訣は、独特の練習方法とメンタル面の強さ、そして周囲のサポートにあります。

練習方法：
- オフシーズンの駅伝参加：
  - 中学時代から積極的に駅伝に参加
  - 全国都道府県対抗女子駅伝に2度出場（和歌山県代表）
  - 2023年大会では3区（3km）で区間2位の好走
メンタル面の強さ：
- プリパフォーマンス・ルーティン（PPR）の実践：
  - レース直前に他の選手の紹介時に拍手
  - 自分の名前が呼ばれると深々と頭を下げる
  - この習慣により心理的安定を保つ
- プレッシャーへの対処：
  - 注目度の上昇にも関わらず、プレッシャーを感じないと発言
  - 「いつも通り」の姿勢を保つことで極度の緊張を防ぐ
コーチや家族のサポート：
- 野口雅嗣監督（55）の指導：
  - 「動的視野が広い」と久保選手の特徴を分析
  - サッカー経験を活かした走りを評価

久保選手の強さは、単に身体能力だけでなく、多様な競技経験、効果的な心理的準備、そして適切な指導とサポートの結果と言えます。これらの要素が複合的に作用し、彼女の急速な成長と安定したパフォーマンスを支えています。

将来の展望

久保凛選手は、2025年の東京世界陸上への出場を目指し、さらにはオリンピックでのメダル獲得を視野に入れています。

東京世界陸上への出場可能性：
- 目標：2025年9月の世界選手権（東京）参加標準記録突破
- 参加標準記録：1分59秒00
- 現在の自己ベストとの差：0秒93
オリンピックでのメダル獲得への期待：
- パリオリンピックの中継を通じて世界トップレベルのパフォーマンスを研究
- 北口榛花選手の金メダル獲得に触発され、「自分もいつか金メダルを取れる選手になりたい」と発言
目指す世界記録：
- 現在の世界記録：1分53秒28（ヤミレ・ケサダ、キューバ、1983年）
- 久保選手の目標：「先頭にしっかりついて、積極的なレースをしないと記録は出ない」

久保選手は、明確な目標設定と積極的なレース戦略により、世界の舞台での活躍を目指しています。彼女の現在の記録と成長速度を考慮すると、東京世界陸上への出場は十分に可能性があり、将来のオリンピックでのメダル獲得も夢ではありません。

まとめ

久保凛選手の成功は、若手アスリートに多くの学びを提供しています。

若手アスリートへのアドバイス：
- 礼儀の重視：
  - レース前の拍手習慣
  - 「礼儀とかも大事だと思って」という発言
- ロールモデルの存在：
  - 田中希実選手への憧れ
  - 競技面だけでなく、人間性にも注目
努力と才能の融合：
- サッカーから陸上への転向による多様な運動経験
- 独特のランニングフォームと体幹の強さ
夢の実現に向けた姿勢：
- 明確な目標設定：東京世界陸上出場、オリンピックでのメダル獲得
- 積極的なレース戦略：「先頭にしっかりついて、積極的なレースをしないと記録は出ない」