エバースはなぜM-1 2025大本命?ABC王者から見る強さと不安要素

エバースはなぜM-1 2025大本命 エンタメ

ABC王者から見る「強さ」と「不安要素」

2025年の漫才シーズン、
「今年のM-1はエバースで決まりじゃない?」
こんな声を、Xやお笑いファンのあいだでよく見かけます。

実際、エバースは

  • 2024年 M-1グランプリ決勝4位(3位と1点差)
  • 2024年 NHK新人お笑い大賞 優勝
  • 2025年 ABCお笑いグランプリ優勝(第46回大会)

という、今いちばん波に乗っている戦績です。

この記事では、

  • そもそもエバースってどんなコンビ?
  • ABC王者になったことが、なぜ「M-1大本命」の根拠になるのか?
  • それでもまだ残る「不安要素」は何か?

を解説していきます。


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エバースってどんなコンビ?

まずは基本情報から、サクッと整理しておきましょう。

  • コンビ名:エバース
  • 事務所:吉本興業(東京本社)
  • 結成年:2015年(NSC東京校21期生)
  • メンバー
    • 佐々木隆史(ボケ・ネタ作り担当/宮城県出身)
    • 町田和樹(ツッコミ担当/神奈川県出身)

活動の中心は、
東京・渋谷や神保町のよしもと漫才劇場。

いわゆる「東京漫才」のど真ん中で戦ってきたコンビです。

ネタのスタイル

エバースの漫才をざっくり言うと、

「会話のテンポはゆるいのに、ボケの密度が高い、東京しゃべくり漫才」

といったイメージです。

  • 佐々木の、ちょっと抜けたようで計算されたボケ
  • 町田の、落ち着いていて優しいツッコミ
  • ふたりの距離感からにじむ「仲の良さ」

この3つが合わさって、「ずっと見ていたくなる会話」が続いていきます。

雑に一言でまとめるなら、

「うるさくないのに、ずっと笑えるコンビ」

という感じです。


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賞レースでの“右肩上がり”がエグい

エバースが「M-1大本命」と言われる最大の理由は、
ここ数年の“右肩上がりっぷり”です。

主な戦績だけ並べると、こうなります。

  • 2023年
    • M-1グランプリ 準決勝進出
  • 2024年
    • ABCお笑いグランプリ 決勝進出
    • NHK新人お笑い大賞 優勝
    • M-1グランプリ 決勝進出&4位(3位と1点差)
  • 2025年
    • 上方漫才協会大賞 文芸部門賞 受賞
    • ABCお笑いグランプリ 優勝(第46回大会)

しかも、M-1公式サイトを見ると、
2025年大会も順調に勝ち上がっているのが分かります。

2023:準決勝まで
2024:決勝4位
2025:ABC王者の肩書きを引っさげてM-1へ

この「段階を踏んで強くなっている」感じが、
いかにも“優勝するコンビのパターン”なんですよね。


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ABC王者になった意味とは?

ABCお笑いグランプリってどんな大会?

ABCお笑いグランプリは、

  • デビュー10年以内の若手芸人の登竜門
  • 主催は朝日放送(M-1のテレビ局と同じ系列)
  • 歴代優勝者に
    • ダウンタウン
    • ナインティナイン
    • 中川家
    • ますだおかだ
    • フットボールアワー
    • 千鳥
    • かまいたち
    • 霜降り明星
      など、今の“お笑いスター”がズラリ

という、超ガチな大会です。

正直、
「ここを獲ったコンビは、その後も売れることが多い」
と言っていいレベル。

そんな大会で、2025年、エバースが優勝しました。

決勝では、

  • ファイナルに残った3組のうち
    • 家族チャーハン
    • かが屋
    • エバース
  • そのなかで、エバースは700点満点中667点の高得点で王者に。

「実力で取り切った」優勝だったことが分かります。

ABC王者=M-1優勝候補の“証明書”?

ABCの歴代王者から、
のちにM-1で優勝・活躍したコンビが多数出ています。

  • 千鳥(ABC王者 → テレビスターへ)
  • かまいたち(ABC王者 → M-1準優勝)
  • 霜降り明星(ABC王者 → M-1優勝)

など、「ABC→M-1で暴れる」というルートは、
すでに何度も起きている“王道パターン”です。

そこにエバースが加わった、ということは

「M-1でも優勝争いに絡めるだけの実力は、もう証明された」

と見ていい、ということになります。


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エバースが「M-1 2025大本命」と言われる5つの強さ

では、もう少し中身に踏み込んで、
「なぜここまで大本命と言われるのか?」を分解してみます。

ネタの“骨組み”がとにかく強い

M-1のような大会では、

  • その場のウケ
  • テンション
  • ノリ

だけでは、決勝まで勝ち残れません。

必要なのは、

「何度見ても面白い“骨組み”がしっかりしたネタ」

です。

エバースは、

  • 設定がシンプル
  • 会話の流れが自然
  • 伏線や繰り返しの入れ方がきれい

という、“構成のうまさ”が際立っています。

2024年のM-1決勝ネタも、
奇をてらった設定ではなく、
「誰でも状況がイメージしやすい」日常系の題材でした。

それでいて、後半にかけて笑いをどんどん積み上げていくので、
審査員にも視聴者にも伝わりやすい、という強みがあります。

ボケとツッコミの“温度差”がちょうどいい

エバースの魅力は、ふたりのキャラクターにもあります。

  • 佐々木:一見ふわっとしているけど、ボケのアイデアが鋭い
  • 町田:冷静で優しいツッコミだが、しっかり芯がある

この「温度差」が、
漫才に心地よいメリハリを生んでいます。

ガヤガヤした“体育会系のうるささ”ではなく、

「落ち着いているのに、会話のテンポでどんどん笑わせてくる」

このスタイルは、

  • テレビの前の一般視聴者
  • 審査員
  • 劇場のお客さん

どの層にも届きやすいのが強みです。

賞レースを戦い抜いてきた“経験値”

2023年から2025年にかけて、

  • M-1準決勝 → 決勝
  • NHK新人お笑い大賞 優勝
  • ABCお笑いグランプリ 優勝

と、賞レースをフル回転で戦ってきたエバース。

Number Webのインタビューでは、
「他の賞レースにもほとんど決勝に行っていて、とにかくネタの消費が激しい1年だった」
と語るほど、賞レースの場数を踏んでいます。

そして、2025年のABC決勝では、
以前は“緊張しい”だった2人が、
ほとんど緊張を感じさせない落ち着いた漫才を披露した、
という分析も出ています。

つまり、

「大舞台での緊張」という、若手の最大の弱点を克服しつつある

ということです。

M-1決勝で4位を経験していることも含め、
「本番で実力を出し切る力」は、
他の若手コンビより一歩リードしていると言えます。

ネタの“ストック”が豊富

ここ数年のエバースは、

  • 各賞レースで違うネタを披露
  • M-1準々決勝・準決勝でやったネタを、決勝ではあえて使わなかった

など、「強いネタを何本も持っている」ことがハッキリしています。

2025年のABC決勝でも、
過去のネタをブラッシュアップして優勝したうえで、
インタビューでは

「M-1にかけたいネタは別に用意してある」

と話しているのもポイント。

つまり、

ABCで2本、M-1用にさらに複数本、
「勝てるネタ」がストックされている可能性が高い

ということです。

M-1の決勝は

  • 決勝1本目
  • 最終決戦(上位3組)

と、最大2本のネタが必要です。

そこで、

  • 1本目:確実にウケる「堅いネタ」
  • 2本目:爆発力のある「一番強いネタ」

という使い分けができるコンビは、
やはり優勝候補として有利になります。

メディアからも「優勝候補」として認知されている

2025年になると、
エバースは各メディアのインタビューでも

「M-1優勝候補」「東京漫才の新しいスター」

といった言葉で紹介されることが増えてきました。

また、

  • 冠特番
  • ポッドキャスト
  • ラジオやイベントへの出演

など、露出も着実に増えています。

これは裏を返すと、

業界内でも「そろそろ天下を取ってもおかしくないコンビ」と見なされている

ということ。

M-1は単なる“面白さの大会”であると同時に、

  • 「今年、スターにしたいコンビ」を世に出す場

でもあります。

その意味で、エバースは

「M-1の“顔”になっても違和感がないポジション」

に、すでに立っていると言えるでしょう。


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それでも残る「3つの不安要素」

ここまで読むと、
「もうエバースで決まりじゃん!」
と言いたくなりますが、
もちろん不安ゼロではありません。

ここからは、ファン目線で感じる“怖さ”もまとめておきます。

期待値が上がりすぎている問題

1つ目は、

「期待されすぎている」

という点です。

  • 2024年のM-1で強烈なインパクト
  • NHK新人お笑い大賞&ABC優勝
  • メディアでも“優勝候補”扱い

ここまで来ると、
視聴者も審査員も、

「エバースなら、もっと笑わせてくれるはず」

と、知らないうちにハードルを上げてしまいます。

M-1は“期待値とのギャップ”がシビアな大会です。

  • 無名コンビが「思ったより面白い」と高く評価される
  • 有名コンビが「今年はそこまででも…」と伸び悩む

こうした現象は、毎年のように起こっています。

エバースが2025年のM-1で戦う相手は、
他のコンビだけでなく、

「自分たちへの、世間の期待」

でもあるのです。

ネタ順・会場の空気という“運”の要素

2つ目は、「運」の問題です。

M-1は

  • 出番順
  • 会場の空気
  • 前後のコンビとの相性

によって、ウケ方がかなり左右されます。

たとえば、

  • 前のコンビがめちゃくちゃウケて、会場が疲れた直後
  • あるいは、変化球ネタの後で、構成派の漫才をやる

など、同じネタでも「置かれた順番」によって、
評価が変わることは多いです。

エバースは、骨組みのしっかりした正統派寄りの漫才なので、

  • 会場が“奇抜なネタで大盛り上がり”した直後
  • あるいは“しっとり系”が続いた後

など、空気によっては、
本来の実力より少し抑えられて見えてしまう可能性もあります。

ここは、もう祈るしかない部分でもあります。

強豪コンビが“鬼のように多い”2025年組

3つ目は、

「2025年のM-1自体、レベルが高すぎる」

という点です。

ここ数年のM-1は、
毎年のように

  • 令和ロマン
  • 真空ジェシカ
  • さや香
  • カベポスター
  • 他多数…

と、「今年優勝してもおかしくないコンビ」が複数いる状態です。

そこに、

  • 去年ブレイクした中堅どころ
  • 今年“覚醒”した新顔

まで加わるので、

「エバースがどれだけ仕上げてきても、同じくらい強いライバルがいる」

という状況になります。

特に、

  • 爆発力タイプのコンビが、決勝でドカンとハマった場合
  • ネタ順がうまくハマったコンビが出た場合

には、
「安定して面白いエバース」が、
“相対評価で”押し切られてしまう可能性もゼロではありません。


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それでも「今年、エバースを観ないのはもったいない」

ここまで、

  • エバースの強さ
  • ABC王者としての説得力
  • それでも残る不安要素

を見てきました。

冷静にまとめると、

  1. ネタの構成力・キャラ・経験値・ストック、どれを取ってもトップクラス
  2. NHK新人お笑い大賞&ABC王者という“実績の裏付け”も十分
  3. あとは「期待値」「運」「ライバル」という、避けられない要素との勝負

という状況です。

つまり、

「優勝できるだけの武器は揃った。
あとは当日の流れ次第」

という、
まさに“本命コンビ”の立ち位置にいると言えます。


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視聴者としての楽しみ方ガイド

最後に、視聴者としての楽しみ方を、
簡単にまとめておきます。

2024年のM-1を見返しておく

まずは、2024年のM-1決勝でのエバースのネタを、
もう一度見返しておくと、2025年との比較がしやすくなります。

  • ボケの量
  • ツッコミの間
  • オチまでの流れ

などを意識して見ると、
「今年はどこが進化しているのか」が分かりやすいです。

ABCお笑いグランプリのネタとの違いを楽しむ

次に、2025年のABCお笑いグランプリ決勝のネタもチェック。

  • ABCでやっていたネタ
  • M-1で温存していると言われるネタ

この“使い分け”を想像しながら見ると、
お笑いファンとして、かなりニヤニヤできます。

「本命が勝つか、波乱が起きるか」を見届ける

2025年のM-1は、

  • エバースという“本命中の本命”がいる年
    でありながら、
  • それでもどう転ぶか分からないほど、層が厚い年

でもあります。

だからこそ、

「きっちり本命が取り切るのか」
「それとも、また新しいスターが生まれるのか」

その瞬間を見届ける価値がある大会になりそうです。


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まとめ:エバースは「優勝しても驚かない」段階に来た

改めて一文でまとめるなら、

エバースは、
「優勝してもまったく驚かないレベルまで来た、2025年M-1の大本命」

です。

ただし、

  • 期待値の高さ
  • ネタ順や会場の空気
  • 強力なライバルたち

といった要素もあるため、

「絶対に勝つ」ではなく、
「勝っても負けても“主役級の1年”になる」

そんな位置にいるコンビだと言えるでしょう。

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