タバコ値上げ本当の理由|たばこ税なぜある?なくなるとどうなる?

タバコ値上げ本当の理由|たばこ税なぜある?なくなるとどうなる? 経済

ニュースを見るたびに出てくる「たばこ税見直し」「タバコ値上げ」の文字。
吸っている人からすると、ほんとこうですよね。

「なんでタバコばっかり狙い撃ちなんだよ」
「健康のためとか言いつつ、結局カネ目当てだろ?」
「その前に税金の無駄遣いをどうにかしろよ!」

この記事では、そんなモヤモヤを整理するために、

  • そもそも、たばこ税って何?
  • 表向きの理由と、「本当の理由」
  • もし、たばこ税がなくなったらどうなるのか
  • 「増税する前に無駄遣いを削れ」という話
  • そして、次の選挙をどう考えるか

を解説していきます。


  1. そもそも「たばこ税」って何?どれくらい取られてるの?
    1. タバコには「5種類」の税金が乗っている
    2. 1箱のうち、どれくらいが「税金」なの?
  2. たばこ税はどれくらいの「お金」になっているのか
    1. たばこ税収は「毎年 約2兆円」クラス
    2. 喫煙者は減っているのに、税収はそれほど減っていないワケ
  3. たばこ税「建前の理由」と「本当の理由」
    1. 建前①:健康への悪影響に対する「負担」
    2. 建前②:若者の喫煙を防ぐための「価格政策」
    3. 建前③:地方財政を支える「安定した財源」
  4. 本当の理由①:取りやすいところから、取りやすい相手から取る
    1. 喫煙者は「少数派」になった
    2. 消費税よりも「バッシングが少ない」
  5. 本当の理由②:国にとっては「クセになる税収」
    1. 毎年2兆円前後が“クセになる”
    2. 喫煙者が減っても、税率を上げれば税収は維持できる
  6. もし「たばこ税」がなくなったらどうなる?
    1. パターン①:そのまま値段が下がる(夢のような話)
    2. パターン②:他の税金が上がる
    3. パターン③:社会保障や公共サービスが削られる
  7. 本当に先にやるべきは「増税」じゃなくて「無駄遣いの見直し」
  8. 私たちにできること①:タバコとの付き合い方を自分で選ぶ
    1. 1日1箱が「年間いくら」か、改めて計算してみる
  9. 私たちにできること②:「今度の選挙」を他人事にしない
    1. 税金の話は「政党ごとの方針」を見る
    2. 「税金のムダを減らす努力」を本気でやる気があるか
  10. まとめ:タバコ値上げの「本当の理由」を知ったうえで、どう動くか
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そもそも「たばこ税」って何?どれくらい取られてるの?

まずは基本からいきましょう。

タバコには「5種類」の税金が乗っている

1箱の紙巻きタバコには、ざっくり言うと5種類の税金が乗っています。

  • 国の税金
    • たばこ税
    • たばこ特別税
  • 地方の税金
    • 都道府県たばこ税
    • 市町村たばこ税
  • さらにその上に「消費税」

なので、タバコの箱を1つ買うだけで、

  • 都道府県
  • 市町村

に、まとめてお金を払っていることになります。

1箱のうち、どれくらいが「税金」なの?

財務省の資料によると、代表的な紙巻きたばこ1箱に含まれる税金は、販売価格の6割前後を占めます。

イメージでいうと、

  • 1箱600円のタバコなら、約360円くらいが税金
  • 残りが、メーカーの利益・原価・販売店の取り分など

つまり、「タバコを吸う」というより、

「ニコチン+税金を吸っている」

という状態です。


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たばこ税はどれくらいの「お金」になっているのか

「タバコなんて少数派だし、税収なんて大したことないでしょ?」と思われがちですが、実はそうでもありません。

たばこ税収は「毎年 約2兆円」クラス

国と地方を合わせたタバコ関連の税収は、ここ最近はだいたい2兆円前後で推移しています。

  • 国のたばこ税収
  • 地方たばこ税収(都道府県・市町村)

を合計すると、

「日本全体で、毎年タバコからこれだけ税金を取っています」

という数字が、だいたい2兆円規模になるわけです。

喫煙者は減っているのに、税収はそれほど減っていないワケ

厚労省の調査では、日本の喫煙率はずっと下がり続けています。

それなのに、タバコ税収は「ガクッ」とは減っていません。
理由はシンプルで、

  • 喫煙者が減る
    → その一方で、
  • 税率(1本あたりの税金)を上げてきた

からです。

要するに、

「吸う人が減ったぶん、1人あたりからより多く取る」

というやり方で、タバコ税収をキープしてきた、ということです。


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たばこ税「建前の理由」と「本当の理由」

では、たばこ税にはどんな理由があると説明されているのでしょうか。

建前①:健康への悪影響に対する「負担」

よく言われるのがこれです。

  • タバコは健康に悪い
  • その結果、医療費が増える
  • だから、タバコを吸う人にも相応の負担をお願いする

世界保健機関(WHO)や多くの研究でも、喫煙が

  • がん
  • 心筋梗塞
  • 脳卒中
  • COPD(肺の病気)

などのリスクを高めると示されています。

その結果、

「国や保険制度が負担する医療費も増える → だから税金で回収」

というロジックです。

建前②:若者の喫煙を防ぐための「価格政策」

もうひとつ、よく出てくる説明がこちら。

  • 価格を高くすることで、
  • 若者が「気軽にタバコを始める」のを防ぐ

「1箱1000円なら、さすがに高校生や大学生は手を出しにくいよね」という発想ですね。
実際、海外の健康政策でも、「タバコの価格引き上げは、喫煙率を下げる有効な手段」とされています。

建前③:地方財政を支える「安定した財源」

たばこ税は、国だけでなく「地方(都道府県・市町村)」にとっても大事な収入源です。

  • 人口が多く、喫煙者も多い自治体
  • たくさんのタバコが売れる → 自治体の税収が増える

という構造になっています。

このお金は、

  • 道路の整備
  • 公園や公共施設の維持
  • 子育て・福祉サービス

など、いろいろな用途に使われています(※建前上は「一般財源」なので用途は限定されません)。


ここまでが「建前の理由」。
では、「本当の理由」は何なのか?


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本当の理由①:取りやすいところから、取りやすい相手から取る

政治的な本音に近い部分を、もう少しストレートに言うと、

「タバコは“少数派の嗜好品”だから、増税しやすい」

という側面があります。

喫煙者は「少数派」になった

日本の喫煙率は、昔は男性の半分以上が吸っているような時代もありましたが、今は

  • 男性でも約3人に1人程度
  • 女性はもっと少ない

というレベルまで下がってきています。

つまり、

「タバコを吸わない人」が多数派
「タバコを吸う人」は少数派

になっているわけです。

多数派からすると、

  • 「健康に悪いんだから、どんどん税金かければいい」
  • 「タバコやめればいいだけでしょ?」

となりやすい。
だから、政治的には反対されにくい増税ターゲットになってしまいます。

消費税よりも「バッシングが少ない」

消費税を1%上げると、国民全員に影響が出ます。
食料品を買う人も、子どもも高齢者も、みんなです。

一方で、たばこ税を上げても、直接のダメージは喫煙者だけです。
非喫煙者からすると、

「自分にはあまり関係ないし、むしろ賛成」

となりやすい。

だからこそ、政治的には

  • 消費税よりも
  • たばこ税のほうが、「批判を受けにくい増税」になってしまうのです。

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本当の理由②:国にとっては「クセになる税収」

もうひとつの本音は、

「一度タバコからお金を取り始めると、やめられなくなる」

ということです。

毎年2兆円前後が“クセになる”

さきほど触れたように、たばこ税収は国+地方で約2兆円規模

このお金を急にゼロにすると、

  • 歳入(国と自治体に入ってくるお金)が一気に減る
  • どこかでその穴埋めをしなければならない

という事態になります。

そうなると政治家は、

  • 他の税金を上げる
  • 社会保障費を削る
  • 国債(借金)を増やす

など、どれを選んでも「めちゃくちゃ叩かれる」選択を迫られます。

その結果、

「タバコからの税収は、簡単には手放せない」

という、“依存体質”になってしまうわけです。

喫煙者が減っても、税率を上げれば税収は維持できる

喫煙者は減っているのに税収が急に減らないのは、

  • 一本あたりの税金を上げる
  • 1箱の価格を引き上げる

ことでカバーしてきたからです。

つまり、

「人数は減っても、残った喫煙者からたくさん取る」

という構造です。

これ、冷静に考えるとかなりエグいですよね。


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もし「たばこ税」がなくなったらどうなる?

では、思い切って考えてみましょう。

「たばこ税をゼロにしたらどうなるの?」

パターン①:そのまま値段が下がる(夢のような話)

たばこ税が完全になくなれば、理屈の上では、

  • 1箱600円 → 税金分(約360円)が消える
  • メーカー・販売店の取り分だけになるので、価格はガクッと下がる

ということになります。

喫煙者からすれば、

「最高じゃん!」

となりますが、現実的にはほぼありえません。

なぜなら、

  • 国と地方は、毎年2兆円近い税収を失うから。

この穴はあまりにも大きすぎます。

パターン②:他の税金が上がる

もっとリアルなシナリオは、

  • たばこ税を廃止
    → その代わりに
  • 消費税アップ
  • 所得税の増税
  • 住民税の引き上げ

などで穴埋めされるパターンです。

この場合、

  • 喫煙者は「タバコ税」という形での負担は減る
  • しかし、別の形で税金を払うことになる

ので、結局ラクにはなりません。
しかも、タバコを吸わない人も巻き込まれるので、

「なんでタバコの穴埋めに、非喫煙者まで負担させるんだ!」

という別の怒りポイントが生まれます。

パターン③:社会保障や公共サービスが削られる

もうひとつの可能性は、

  • 増税はしない代わりに
  • どこかの支出を削る

というパターンです。

例えば、

  • 年金・医療・介護などの社会保障費
  • 子育て支援
  • インフラ整備(道路・橋・公共施設など)

いずれにせよ、「誰かの負担か、誰かのサービス」が削られることになります。


結論としては、

「たばこ税をゼロにする」のは、現実的にはほぼ不可能
→ 問題は、“どう使われているか”“ほかにムダはないのか”

という方向に議論を持っていくべき、ということになります。


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本当に先にやるべきは「増税」じゃなくて「無駄遣いの見直し」

「増税するより税金の無駄使いをなくせ!ふざけんな!」

タバコに限りませんが、日本の予算を見ていると、

  • 新しい○○庁の発足
  • 横文字だらけの謎プロジェクト
  • 実態の見えない委託事業
  • 成果がよくわからないPRイベント

など、「これ本当に必要?」と思ってしまう使い道が山ほどあります。

もちろん、中にはちゃんと意味のある事業もあるはずです。
でも、

  • 事業の成果が検証されない
  • 「前年と同じだから」「とりあえず使い切るために」続いているだけ

というものが少なくないのも事実です。

その状態で、「財源が足りないからタバコ増税です」「防衛費のためです」と言われても、
「いやいや、その前にムダを削れよ」と言いたくなるのは当然です。

タバコを吸う人にとっては、

  • 健康リスク
  • 周囲の目
  • そして「税金」という追加ハンデ

まで背負わされているわけですから、
せめて「払った税金がちゃんと使われているか」は、厳しくチェックしたいところです。


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私たちにできること①:タバコとの付き合い方を自分で選ぶ

ここまで読んで、

「結局、吸う側が損じゃん…」

と感じた人も多いと思います。
その通りです。だからこそ、

  • 本数を減らす(節煙)
  • タイミングを決めて禁煙に挑戦する
  • 代替手段(パッチ・ガム・VAPEなど)をうまく使う

など、「自分でコントロールできる部分」にも目を向ける必要があります。

1日1箱が「年間いくら」か、改めて計算してみる

仮に、

  • 1箱700円(近い将来のイメージとして)
  • 1日1箱

だとすると、

700円 × 365日 = 255,500円/年

約25万円です。

  • 10年で約255万円
  • 20年なら約510万円

家1軒は無理でも、中古の軽自動車なら何台も買えるレベルです。

これに増税が重なれば、負担はさらに増えます。

タバコをやめる・やめないは本人の自由ですが、

「税金のためにここまで払う価値があるか?」

という視点で、一度冷静に見直してみるのもアリです。


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私たちにできること②:「今度の選挙」を他人事にしない

そしてもうひとつ、絶対に忘れてはいけないのがここ。

「今度の選挙投票先はよくよく考えよう!」

税金の話は「政党ごとの方針」を見る

各政党・政治家は、

  • 税金をどこから取るのか
  • どこにどれだけ使うのか

について、だいたいの方針を出しています。

チェックしたいポイントは、

  • 消費税・所得税・たばこ税などの扱い
  • 社会保障(年金・医療・介護)の維持・見直し
  • 防衛費や新しい政策(子育て支援など)の財源をどうするか

など。

「たばこだけを悪者にして増税していないか」
「無駄遣いの見直しより、増税を優先していないか」

という視点で見ると、
各政党・候補者の違いが、少しずつ見えてきます。

「税金のムダを減らす努力」を本気でやる気があるか

完璧な政治家・政党なんて存在しません。
でも、

  • ムダな事業にメスを入れる気があるのか
  • 「とりあえず新しい組織やキャンペーン作りました」で終わらせるタイプなのか

この差は、長い目で見てものすごく大きいです。

タバコを吸う人にとっても、吸わない人にとっても、

「税金がどう使われるか」は、人生レベルで効いてきます。

だからこそ、投票するときに

「この人/この政党に、自分のお金の一部を預けたいか?」

というシンプルな基準で考えてみると、
投票行動が少し変わってくるはずです。


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まとめ:タバコ値上げの「本当の理由」を知ったうえで、どう動くか

最後に、この記事のポイントを整理します。

  • タバコ1箱には、国・地方のたばこ税+消費税を含む5種類の税金が乗っていて、価格の6割前後が税金
  • 日本全体では、タバコ関連の税収は毎年約2兆円前後。喫煙者が減っても、税率アップで税収をキープしてきた。
  • 建前の理由は
    • 健康被害への負担
    • 若者の喫煙を抑える価格政策
    • 地方財政を支える安定財源
      だが…
  • 本当のところは、
    • 喫煙者は少数派で「増税しても反発が限定的」
    • 一度手に入れた2兆円規模の税収は簡単には手放せない
      という、政治的な事情も大きい。
  • たばこ税をゼロにするのは現実的ではなく、やれば
    • 他の税金アップ
    • 社会保障・公共サービスの削減
      など、別の形でツケが回る。
  • だからこそ、まずやるべきは「増税」よりも「税金の無駄遣いの徹底的な見直し」。
  • 個人レベルでは、
    • 本数を減らす・禁煙を検討する
    • タバコに消えている年間コストを自覚する
      といった対策も必要。
  • そして何より、
    • 税金の使い方をチェックし
    • 「今度の選挙投票先をよくよく考える」ことが重要。

タバコを吸うかどうかは個人の自由です。
でも、税金は逃げられません。

だからこそ、

「タバコ増税、ふざけんな!」と怒るだけじゃなく、
「自分のお金を、どんな政治に託すのか」

を、一緒に考えていきたいところです。

1本吸うたびに、

  • 自分の健康
  • 自分の財布
  • そして自分が暮らす社会のこと

を、ちょっとだけ思い出してみる。

その小さな意識の積み重ねが、
「おかしな増税」や「税金の無駄遣い」にブレーキをかける第一歩になるのかもしれません。

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