2026年1月8日午前、山梨県上野原市の「扇山(おうぎやま)」で山林火災が発生しました。
火は一晩たっても消えきらず、9日朝になっても延焼(燃え広がること)が続いています。
現時点でわかっている大きなポイントを先にまとめると、次のとおりです。
ここから、「どこで起きている火事なのか」「原因は何が言われているのか」「被害はどこまで広がっているのか」を、地図を思い浮かべやすいように整理していきます。
火事はどこ?場所を地図イメージで解説
上野原市はどのあたり?
上野原市は、山梨県の東のはしにある市で、東京との県境に近いエリアです。
中央自動車道(中央道)やJR中央本線が通っていて、東京方面から長野・甲府方面へ向かう途中に通る場所、とイメージするとわかりやすいと思います。
テレビなどで「談合坂サービスエリア(談合坂SA)」と聞いたことがある方も多いと思いますが、その談合坂SAの近くが今回の火事現場です。
火事の現場「扇山(おうぎやま)」とは
報道によると、火事が起きたのは「上野原市犬目(いぬめ)地内の扇山」です。
- 標高約1,100m級の山で、ハイキングコースとしても知られるエリア
- 山梨県上野原市と、隣の大月市の境目あたりに位置
- 周辺は山林が広がり、人家は山のふもと側に点在する形
つまり、「町の中心部」ではなく、「山の中」で起きている火事です。ただし、山のふもとには集落や住宅地もあるため、延焼の方向によっては大きな危険につながりかねません。
地図で見るときの目印
ニュース各社の報道をもとに、スマホやPCの地図で探すときのポイントを整理すると、次のようになります。
- キーワード例
- 「扇山 上野原市」
- 「談合坂SA 西側 山」
- 「上野原市 犬目 大目地区」
- 位置の目印
- 中央道・談合坂SAから西側に約2kmの山間部
- 火事の現場から、ふもとの民家までは、当初「約1km」、その後の報道では最も近い住宅まで約150〜200mのところまで火が迫ったとされています
地図アプリで「談合坂SA」を表示 → 画面を少し西(甲府寄り)に動かし →『扇山』という表示を探す
という手順で、おおよその位置関係を確認できます。
火事の原因は?現時点でわかっていること・わからないこと
公式には「原因は調査中」
現時点で、消防や警察などの公式発表レベルでは、出火原因は「調査中」とされています。
山林火災の場合、
- たき火の不始末
- 吸い殻のポイ捨て
- 焚火・野焼き・バーベキューなどの火が草に燃え移る
- 落雷や電気設備のトラブル など
いくつかの可能性が考えられますが、今回の火事がどれに当たるのかは、まだはっきりとは伝えられていません。
「たき火原因か」という報道もあるが…
一部の報道では、現場近くで行われていたたき火が原因の可能性について触れているものもあります。
ただし、ここがポイントです。
- 番組内・記事内での「関係者の証言」や「取材で出てきた話」であり、
- 捜査機関や消防が公式に「たき火が原因」と断定したわけではない
そのため、現時点では
「たき火が原因かもしれない、という報道もあるが、公的機関の発表としては“調査中”」
という受け止め方をしておくのが安全です。
火事の原因は、焼け跡の状況や、周辺の聞き取り調査などから時間をかけて調べられます。正式な発表が出るまでは、断定的に「これが原因だ」と言い切る情報には注意した方がよいでしょう。
被害状況は?住宅との距離・避難指示・けが人情報
住宅との距離:1km → 700m → 200m → 150mへ
時間の経過とともに、火と住宅との距離が変化している様子が報道されています。
- 8日夕方の段階
- 火元の山林から民家まで約1kmと伝えられる
- 夜〜9日未明
- 火の手が集落まで約200mに迫ったと報道
- 9日朝のテレビ山梨の報道
- 最も近い住宅まで約150mに迫っているとされています
数字は報道機関や取材時刻によって多少のズレがありますが、
時間の経過とともに「住宅との距離が縮まってきた」という流れは共通しています。
避難指示の範囲
避難指示は段階的に広がってきました。
- 8日夕方の時点
- 上野原市大目地区の12世帯18人に避難指示
- その後、指示範囲が拡大
- 市は犬目区の新たな64世帯125人に避難指示を追加し、
- 合計で76世帯143人に避難指示が出されたと報じられています
避難先としては、
- 旧大目小学校 など、市内の複数の施設が避難所として開設されており、
- 9日朝の時点で、実際に避難所に身を寄せている住民もいます。
けが人や建物被害は?
複数の報道を総合すると、これまでのところ、火事によるけが人は確認されていないとされています。
また、現時点では
- 住宅そのものへの延焼は確認されていない
- ただし、火の勢いが強まると、状況が一気に変わる可能性もある
とされていて、地上部隊は24時間体制で住宅地側の警戒にあたっているとのことです。
消火活動のようす:消防・防災ヘリ・自衛隊ヘリ
8日の活動
8日は、
- 消防のポンプ車14台前後
- 防災ヘリや消防ヘリ3機(埼玉県・群馬県・東京消防庁など)
が出動し、上空からの放水と、地上からの消火・警戒活動が行われました。
ただし、山林火災は暗くなるとヘリの活動が難しくなるため、日没をもって空からの消火活動はいったん打ち切りとなっています。
夜間〜9日朝の対応
夜のあいだは
- 地上部隊が集落や住宅周辺で見張り
- 延焼方向を注視しながら、必要に応じてホースでの散水などを行う
という「守りの消火活動」が続けられました。
幸い、8日深夜から9日朝にかけては風がほとんど吹かなかったとされていて、一部では火の勢いが弱まったといいます。ですが、燃えやすい枯れ草が多く、「警戒を緩められない」という声も出ています。
9日の自衛隊ヘリ投入
山梨県は自衛隊に災害派遣を要請しており、9日朝からは
- 消防ヘリ等に加えて自衛隊ヘリも含め最大4機体制で上空からの消火活動を行う予定、と報じられています。
FNNやTBS系の報道では、9日朝から再びヘリが上空を飛び、山の斜面に向けて次々と水を投下している映像も流れています。
中央道への影響は?(2026年1月9日朝時点)
今回の火事現場は、中央自動車道・談合坂SAの近くということで、通行止めなどを心配している人も多いと思います。
Yahoo!道路交通情報や、利用者の投稿などを確認すると、
9日午前8時半ごろの時点では、「火災が原因の通行止めは行われていない」という情報が共有されています。
ただし、
- 工事の関係で「談合坂SA〜猿橋BS間の一部車線が通行止め」になっている
- 火災の状況しだいでは、今後規制が強まる可能性もゼロではない
という声も出ています。
高速道路を利用する予定がある場合は:
- 日本道路交通情報センター(JARTIC)
- 各高速道路会社の公式サイト・アプリ
- カーナビ・交通情報アプリ
などで、最新の通行止め・渋滞情報を必ず確認してから出発するようにしてください。
なぜ山火事が起きやすいのか?今回の背景
今回の山火事の直接の原因はまだ特定されていませんが、背景として知っておくとよいポイントがあります。
冬の乾燥と「林野火災注意報」
UTY(テレビ山梨)の報道によると、上野原市内には今月1日から「林野火災注意報」が出されていたとされています。
これは、
- 空気が乾燥している
- 枯れ草や落ち葉が山に多く、ひとたび火がつくと燃え広がりやすい
という気象・環境条件がそろっていたことを意味します。
「少しの火」でも大きな被害につながる時期
冬〜早春にかけては、
- 山や河川敷の枯れ草
- 伐採した枝や落ち葉の野焼き
- レジャーなどでのコンロ・たき火
などから、火が一気に広がることがあります。
「焚き火を少ししただけ」「落ち葉を燃やしていただけ」という感覚でも、
乾燥して風が強い日には、あっという間に大規模な山火事になりかねません。
今回も、乾燥した斜面に火が回り、消火が難しい状況になっていることが、各局の映像や解説からうかがえます。
もし近くで煙や炎を見かけたときの注意点
今回の火事をきっかけに、「もし自分の住んでいる地域で山火事が起きたらどうしたらいいのか?」と考えた方も多いと思います。一般的なポイントを整理しておきます。
まずは通報を最優先
- 山や河川敷などで白い煙や火の手を見つけたら、
- すぐに 119番(消防) に通報
- 「場所」「見えている状況(煙の色・高さ・風向きなど)」をできる範囲で伝える
スマホの地図アプリで現在地を確認しながら伝えると、場所の説明がしやすくなります。
自分で消そうとしない
- 斜面の山火事は、風向きが変わると一瞬で火がこちら側に回ってくることがあります
- また、燃えているのは表面の枯れ草だけでなく、木や倒木などの内部に火が残ることもあります
素人がホースやバケツで対応しようとすると、逃げ遅れて命の危険にさらされるおそれがあるため、原則としておすすめできません。
消防・自治体の指示に従い、身の安全を優先しましょう。
避難指示・避難情報に注意
今回の上野原市のように、火が住宅地に近づくと、
- 「避難指示」
- 「高齢者等避難」
などの情報が、市や県から出されます。
- テレビのテロップ
- スマホの緊急速報(エリアメール)
- 自治体の防災無線
などに注意し、早め早めの避難行動を心がけてください。
まとめ
最後に、この記事の内容をもう一度コンパクトにまとめます。
山林火災は、乾燥した季節にはどこでも起こりうる災害です。
今回の上野原市の火事を「遠くの出来事」として終わらせず、
- たき火や野焼きを安易にしない
- 吸い殻のポイ捨てを絶対にしない
- 乾燥注意報や林野火災注意報が出ているときは特に火に気をつける
といった行動につなげていけるといいですね。

